進路と好奇心
こんにちは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
過去記事で僕のアルバイト経験を綴りました。
趣旨は、「若い内は自分の特性をまだ掴めていないので、自分を発揮できる条件をゆっくり見つけていこう」というものでした。
それを書いた意図は、若い内は特に自分のことも、社会のことも分からないことだらけだから、悪戦苦闘したり模索したりするのが普通なのだということを、焦るなということを伝えたかったからです。
そうしたら以下のような投稿を見つけて、もしかしたら同じ考えかもしれない...とちょっと嬉しくなりました。
高校生、大学生と進むにつれて、「将来、何をしたい」とさかんに問われるようになります。
そんなに早い内に「何か」が都合よく見つかるだろうか、と壮年の僕は思うのです。
「見つかった」と思っても、やっていく内にもっと適した何かが見つかるかもしれません。
もっとも、いつまでもそう言い続ける訳にもいきませんが...。
僕個人は対人支援を主に勉強をしたけれど、情報システム分野にも関心があるし、最近は法律の学びに触れる機会があって、法の重要さと面白さを感じる機会がありました。
もし若い内にそれらと早く出会っていたら、もしかしたら道が違ったかも...と思ったりします。
もちろん、安易な興味関心で不確かな夢を追う訳にもいきませんが、本格的に歩むかどうかも含めて、判断するには、それぞれの世界に触れてみなければ分からないのだと思います。
僕の印象ですが、世の中の傾向として、とにかく要求水準が高くて、それで、みんな文句を言われないように減点を気にして、無難に無難に歩こうとしているように思えます。
言わば、がんじがらめ。
求められる方は辛かろうなと思います。
だから、拙速に道を絞ろうとしたり、早く成果を出そうとしたり、焦っているのではないかと思う時があります。
確かに、世の中全般、余裕が無いのかもしれません。
しかし、早々に完成されることが人生の正解なのかと言えば、そうは思えません。
ただ、こればかりは、世の中全般の合意形成がないと改善は難しいですが...。
過去話ですが、ある職能団体理事との会話する機会があり、「学生時代はどんな風に過ごしていたのですか」と尋ねたら
その方は、「勉強そっちのけで旅行したり、自分の好奇心を満たすことばかりをしていた」と言っていたのが印象的でした。
僕の目には日本◯◯協会の理事をしているその人は活発で、輝いて見えて、どんな素養をお持ちだったのか関心があって聞いてみたのでした。
もちろん、肩書きがすべてじゃないけど。そして、肩書きがあっても「生き生きしていない」ことはしばしば有り得るのです。
要は、若いうちは、いわゆる「がり勉」だけじゃなく、好奇心を持って広い視野を持って行動していることが、後の活躍にも繋がっているのではないかと、僕は思ったのです。
何となくですが、そんな好奇心と行動力を持った方は、他の人でも、その道で自分らしい花を咲かせている人が多いように感じました。
若い内は、出来る範囲で構わないから
いろいろな世界に触れてみるといいと思います。
それで多少、時間が過ぎてしまったとしても、おおらかに受け入れる世の中であって欲しいですね。
綺麗事かもしれないけれど、今の余裕の無い社会の有り様が当然なのだとは思わなくて良いと僕は言い続けたいのです。
要は、もっと自由であって良いはずとお伝えしたいのです。
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