たかが電話、されど電話。
こんにちは。
援助職のためのカウンセリングの結い心理相談室です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
MSW時代、院内PHS(途中からケータイへ)が苦手でした。
きっと僕だけではないはず...。
いつでも繋がるということは
いつでも拘束されていると同義。
僕がどんな状態であろうと
僕が何をしていようが
強固に割って入ってくるケータイが苦手でした。
僕の周りでは
医師や看護師(師長等)は、何をしていても電話に出る方が多かったと思います。
言わなかったけど
みんな、よく出るもんだ...と
思ってました。
僕もそうしたいのだけれど
自分の意志以上に、ニガテなのです...
自分の作業を中断してまで出る
気持ちの面というよりも、僕は中断で集中が途切れるので苦手でした。
「ながら仕事」はニガテです...
そのため、面接中は基本、出ませんでした。
他のMSWは律儀に電話に出る方が多かったですが...。
面白いのが
出る方にもかける方にも、その人の性格が表れるということ。
いつでも(出来る限り)出るよ、というきっちり型もいれば
僕のように、自分を優先する人までいろいろ。
多分、電話をかける方も
その人の性格、習性を踏まえていると思います。
出ない(出られない)でいたら延々とかけ続ける猛者もいたし
「ちょっと!なんで出ないの!」という強者もおりました。
大概は、出ない時の事情を察する方がほとんどでした。
僕自身がこんな感じなので
他人にかけるときは、相当に気を使いました。
電話をかけるからには、相応の状態であって欲しいと思うから。
医師だったら、外来中じゃないか
看護師だったら、忙しい時間帯じゃないか
「お忙しい所、恐れ入ります」
そんな気持ちでかけることが多かったです。
病院の規模や院内の電話規則にもよると思いますが、そんな訳で僕は基本、院内メール(電子カルテ又は院内ケータイ)を多用しておりました。
そして、大事なことは、面倒でも一対一。
ケータイの意味が無いじゃないかという意見も出そうですが、人と人の関わりは手段が増えても、基本的には対面には敵わないと思います。
もっとも、サラッと伝えたい時はメールが便利ですね。
電話は、どんな形であっても
相手の意識と時間を奪うことには変わり有りません。
その点、どうしても図々しくはなれませんでした。
どんな状態でもにこやかに対応できる人を見ると、スゲーと心から経緯を表したくなります。
大袈裟かもしれませんが
電話って、かける方と受ける方との協働なんですよね。
だから、両方の思いやりが大事。
それが感じられれば、実はどんなに割って入って来ても、苦にはならなかったりする。
片方だけの思いやりでは上手くいかない。
両方の思いやりの波長が合う必要がある。
難しいのだけれど、電話一つにも、人間関係の配慮が不可欠なのです。
たかが電話、されど電話。
意外と奥が深いのです。
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