マネージャーの方へ

役職者の苦悩

僕個人、所属していた医療機関の中で「係長」「課長(管理職)」を経験させていただきました。

役職者は職員全体の中で絶対数が少なく、自らが指示を出したり、部下の責任を負ったり、組織上層部と非役職者との板挟みにあったりと苦労が付き物です。

マネジメントに対する研修はあっても、実践は容易ではありません。そもそもですが、皆さんが今の職業で「一人前」になれたと思えるのにどのくらいの年月を要したでしょうか。役職も、就いたからと言って急にマネジメントができる訳ではありません。どうしても時間があります。

適性と慣れ

また、率直に向き、不向きがあるのは事実です。

プレイヤーとして成果が認められて、マネージャー職に就いた方がほとんどだと思いませんが、以前のように輝けない自分に不甲斐なさを感じたり、心身の負荷が積もり、心に不調を来すことがあるかもしれません。

マネージャーの孤独

マネージャー職は、人の話を聞くことはあっても、例えば自身が弱音を吐く相手や場が不足していると個人的には感じます。役職者とは、職位の性質上、基本的に孤独を感じる立場でもあります。そして、役職者の苦労は、役職者にしか分からない側面も少なからずあると思います。

援助職マネージャーのためのカウンセリング

自分を客観的に見つめ、振り返る機会があれば、相談できる人や場所があれば、と後になってから僕も思うことがあります。苦労やお辛い気持ち等もお話ししていただくことで心の浄化を図り、ご自身の性質を踏まえて、どうやって歩んでいけるかを一緒に考え、お手伝いさせていただきます。

援助職のリーダーの方へ

経験者が少ない

マネージャー職位と同様に、過去に、僕は思いがけず職能団体の長(会長職)を仰せつかりました。

かれこれ八年ほど勤めさせていただきました。
マネージャーと同様に、職位に対する役割がどの程度明確にされているか、また、どのように振る舞うかの模範・型が、どの程度、組織に定着しているかによって、リーダーの遂行の難易度ややり易さが変わると思います。

何と言っても、『リーダー』は組織にたった一人だけです。その責任の重さたるさ、僕としてはマネージャーの比ではなく、また、さらなる孤独を感じざるを得ませんでした。

リーダーは何をすれば良いのか

恥ずかしい話ですが、それまで「長」の付くような役割はほとんど経験がありませんでした。

ましてや内向的で、人前で話すのも不得意でした。
どうやって「会長」をやったら良いか、人生の中で五本指に入るほどに、受諾するときには苦悶しました。

人は、難しい決断ほど、身動きが取れず、決断ができなくなることを初めて経験しました。

そして、リーダーとマネージャーの役割は似て非なるものがあります。
リーダーは組織の方向性を示し、ビジョンを示すのが役割です。

やっていく中でそのことが腑に落ちるまでにはかなりの年月を要しました。

リーダーに向いていないのではないか

自分のような人間がリーダーに相応しくないとの思いには何度駆られたか分かりません。

大きな行事の翌日は部屋に閉じこもって何もできなくなるほどの消耗を何度も味わいました。
補佐役の者にそういった相談をしても、なかなか伝わりませんでした。

マネージャー職と同様ですが、リーダーの座に就かなければ分からない景色、重圧、そして、やりがいもあります。

リーダーの重責

リーダーが為したことの意味、功績は、しばし後になってから後に続く者たちによって判断されることと思います。
まさに、歴史を作っている側面があります。

リーダーの実践知の継承は簡単ではありません。
受け取ることも、後に継ぐことも、それが必要なのだと分かって、初めてできることだと思います。

成熟した組織であれば、それが可能かも知れませんが、すべてがそうだとは限りません。
中には、手探りで、苦闘するリーダーが少なからずいらっしゃると思います。

リーダーの孤独を誰か理解できるか

リーダーの孤独、大変さを最も理解できるのは、現役のリーダー、もしくは、リーダー経験者であると思います。

リーダーが自分を客観的に見つめ、振り返る機会として、相談できる場所として、当事業所のカウンセリングをご利用いただければ幸いです。

苦労やお辛い気持ち等もお話ししていただくことで心の浄化を図り、ご自身の性質を踏まえて、どうやって歩んでいけるかを一緒に考え、お手伝いさせていただきます。