若き援助職たちへ
こんにちは。
援助職のためのカウンセリングの結い心理相談室です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
若い援助職の方がそれぞれの職場で元気にやっておられるか関心があります。
余計なお世話かもしれないけれど、SNS上で新社会人のMSWの精神的不調の話を聞くと、やはり気になり心が痛みます。
働く社会での経験の浅さ
援助職の業界の特性
それぞれが感じたこと(業務や人間関係の難しさ、違和感等)がそれぞれ妥当なのかも判断が難しいことも考えられます。
そういう意味では、最初の環境(職場環境、上司や同僚に恵まれるか)は大事ですね。
僕はたまたま、最初に勤めた所で長く勤めることになったに過ぎません。
恵まれた部分もあったと思いますが、課題が無かった訳でもありません。
何とも難しい所です。
ところで、僕は大学生の時にした最初のアルバイトはピザの宅配でした。
慣れない地での一人暮らしから始まりましたが、少し落ち着いてきたので何とかなるだろうと思ったのですが、実は上手くいかず、三ヶ月もしないで辞めてしまいました。
2回目のアルバイトは別の業種でしたが、そこも上手くいきませんでした。
たまたま親と会話していて、その事実を知られた時、「そんなんで、どうする」と説教された記憶があります。
「良くないことくらい、自分が一番よく知っている!」
でも、言えませんでした。
月日が経ってから、比較的、給与が良かったので、また、ピザ屋のアルバイトをすることにしました。
最初はドキドキしたのですが
意外に仕事は順調で、最終的には職場でも頼りにされるようになりました。
上手くいったアルバイト。
上手くいかなかったアルバイト。
この違いは何だったのだろう?
上手くいかなかったアルバイトのパターンはこうです。
- 練習の機会が少なかった
- 上手く出来ないと厳しめに注意される(非言語の責めも感じる)
上手くいったアルバイトのパターンはこうです。
- 練習の機会をたくさん確保してくれた
- 注意はされるがフォローもされる
僕は最初から、勘良く動くのは難しくで、試行錯誤して、地道に覚えていく方だと思います。物覚えは、良くないかな...。
また、怒られると、それにとらわれて、自信も無くして、萎縮してしまうようです。
少しおおらかな環境の方が、自分を見失わずに済むと感じます。
多分、後者は、いわゆる働きやすい職場にも共通していると思います。
社会人経験が浅い内には特に、自分がどんな性質なのかが分からないと思います。
目の前の業務への適応も、早いかもしれないし、遅いかもしれなませんが、それは人と比べられるものではありません。
もしかすると、目の前の上司や先輩が自分たちを基準に、高い要求をしてくるかもしれません。
そんな時、すぐに期待に応じられないことで落ち込む事があるかもしれません。
しかし、事は簡単ではなくて、「自分の性質」×「職場・職種の特性」の組み合わせを見極めて対応するしかないのです。
これって、経験を積まないと分からない事です。
だから、今、上手くいかなかったとしても焦らないことです。
もし、今、上手く行っても、異動で環境が変われば、思うように力を発揮できない事だって有り得るのです。
人は、とても繊細なのです。
援助職自身も、自分のこととなると、これらが意外と見えずに分からなかったりします。
そんな視点があると
少しでも知っていたら、自分に過度な要求を突きつけずに済むのではないかな。
そんな風に思います。
大丈夫、大丈夫、ゆっくりいきましょう。
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