自分が欲しかったサービス
こんばんは。
僕は、10代の頃に医療や心理領域に関心があり
医療従事者やカウンセラーなどに憧れました。
高校生の時に進研ゼミで医療ソーシャルワーカーという職業があることを知り
それで医療ソーシャルワーカーの道に進むことになりました。
どの職業もそうですが、憧れと現実は異なります。
あまりの大変さに道を間違ったのではないかと思ったこともありました。
20年も続けられて、組織の中で、組織の外で仕事ができたのは
建前でも何でも無く、周囲の助けや運による所が大きいと思います。
一歩、踏み外していたらどうなっていたかと思うことはたくさんあります。
僕は、(人からはそうは見えないと言われますが)かなり内向的な人間で
口下手で、社交が得意ではなく、人から言われたことにくよくよするタイプなので
いろいろな苦労をしてきたと自分でも思います。
だからこそ、昔の自分が、「これがあったらいいな」と思うサービスがあります。
一つは内向型の性格の人が社会でどう生きていくかを相談できる場があることです。
自分の性格(内向型)を認識するまでは、外交的になれない自分が劣って駄目なのだとずっと劣等感を感じておりました。
ここ10年来、内向型に関する書籍等の情報が増え、自分がそれに属することを知り、自分の活かし方を知ることができました。
一方でもっと早く、それも10代のうちに知れたなら良かったのにと思いました。無駄にくよくよ悩んだり自分を責めたことが不必要であったと思います。
二つ目は、支援者(ソーシャルワーカー・カウンセラー職など)に対する心理的支援です。
スーパービジョン(SV、ピアも含む)やコンサルテーションなどの手段は今でもあります。しかし、支援者個々の深い内面を吐露するには、SVは敷居が高かったり、必ずしも相応しいとは限りません。
また、少なからず支援の過程で他者の言葉に傷つけられたり、自分の適性に悩んだりと、迷うことは日常茶飯事であったと思います。
同僚や同年代(年代が異なっても)と比較的に語り合うことができたのは幸いでしたが、もっと自由に支援者が自分を整えるための場(例えば、支援者に対するカウンセリングなど)があれば良いのにと思います。
三つ目は、マネージャー職に対する心理的支援です。
プレイヤーとしては熟達者でも、新しく部門・部署の管理者になればマネージャーとしては最初は誰でも未熟者です。
マネジメントは理論を学んでも実践できるようになるには時間がかかります。(他の領域でも同様だが)
任務遂行のための上長からのSVは受けられても、人知れず悩んでいるマネージャー職は大勢いると思います。少なくとも僕はそうでした。
組織内でピアカウンセリング的対応が期待できる場合もありますが、そうでない場合、組織外の人に気兼ねなく本音を吐露したい場合が当然あると思います。
系統立てた支援者のための支援プログラムでなくても、もっと普段使いのように悩みを相談できる場があればと何度思ったか分かりません。
SVはSVとして、自身の心と思考の整えのためにそれ以外のカウンセリングの場があって良いはずです。
僕は上記の事柄を経験して今に至る者です。その経験や気付きを元に力になりたいと考えております。
支援者こそ、支援が必要である。そのように思います。
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