己を知れば
こんにちは。
有名な孫子の兵法の中に『彼を知り己を知れば百戦危うからず』というものがあります。
孫子は言う。
敵の情勢を知って味方の事情も知っていれば百回戦っても危険は無い。
敵の情勢を知らないで味方の事情を知っていれば勝ったり負けたりする。
敵の情勢を知らず味方の事情も知らないのでは戦うたびに必ず危険になる。
BuzzTrend『孫子の兵法 敵を知り 名言の意味をわかりやすく解説します』
戦国の世の兵法ではありますが仕事術としても注目され、また一個人としての処世術でもあると思います。仕事にしろ、私事にしろ自分の状態を知り、自分の置かれた状態も関わる対象とその状態を知ることは基本中の基本です。
今回は、己を知ればの部分について触れます。
自己紹介の頁にも書きましたが自分は内向的な人間です。内向的だと明確な自己認識を持つようになったのは二十歳代後半から三十歳代前半の頃であったと思います。何だか自分は人と違って大勢の中にいると妙に疲れ、一人でいろんなことを考えているのが好きなのだけれどこれはおかしいのだろうか、と若かりし日は真剣に悩んだものです。
内向的、外交的という言葉は知ってはいましたが自分に当てはめて考えたことがありませんでしたが、ある時にネット上で色々調べていたら自分はこの性質なのだと気づきました。下段の動画は『【TED】「スーザン・ケイン:内向的な人が秘めている力」』というもので題目通りに内向的な人の秘めている力、長所について触れております。
この動画を初めて見た時も自分の性質だから、それはそれで良いのだと思えて、自分が肯定されたようで安堵と嬉しさがあったのを覚えております。
勿論、内向的ー外向的に二分できるものではなくて、その度合いの強さがどのくらいかであって、自分はたまたま内向的の度合いが強かっただけです。
人前に出るのも、人に指示を出すのもとても苦手であったにも関わらず、集団を管理したり長の役割を任された時、いわゆる外向的傾向の強い人々の真似なんかとてもできないと萎縮したものですが、自分の性質でできることをやろうと取り組むことができました。大変と思う役割もそれなりに場数を踏むことで慣れます。また、外向的(傾向が強い)な方ができないことを内向的な自分はできたりもします。自分のできないことはできる人に頼むということも覚えました。
自分の性質がわかると、目の前の事態への取り組み方がより精密にできて不安を軽減することができると思います。また、経験を積むことで自信がついたり、自分の調子の上げ方もわかってくるとものです。
いろんな自分との向き合い方がありますが、自分の場合は「己を知れば」が最も有効であったと思います。
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