メラビアンの法則
こんにちは。
メラビアンの法則というのを聞いたことがあるでしょうか。
こちら(PERSOL)を参考に、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者であるアルバート・メラビアンが1971年に提唱した研究で、その主要内容は以下のとおりです。
『言葉に対して感情や態度が矛盾していた際、人はそれをどう受け止めるのかについて実験をした結果、メラビアンが導き出したのが「7-38-55のルール」とも呼ばれる「3Vの法則」(上記サイトより引用)』
見た目が見た目が5割・聴覚情報が4割・言語情報が1割で伝わる、ではありません。あくまで、それら(視覚・聴覚・言語)が矛盾していた場合に、人はどれを受け取るのかと言うものです。
例えば、部下である貴方が頑張って行った業務を意気揚々と上司に報告した時、上司が「よく頑張ったね」と言いながら「目線を合わせてくれなかった」場合に貴方はそれをどう受け取るでしょうか。「えっ」と矛盾に戸惑うかもしれません。会話の抑揚に「よく頑張ったね」が伴っていなかったら、全然そうは思っていないと普通は解釈するでしょう。
このように、視覚・聴覚・言語が矛盾していた場合には視覚>聴覚>言語の順で優先して人は判断するという実証です。メラビアンの法則を出すまでもなく、大なり小なりそのような経験は多くの人々がしていることと思います。
個人的な話ですが、面接をする時に「時計をチラッと見る」仕草には気をつけるようにしております。なぜならこの仕草は悪いように解釈できてしまうからです。ふと時計を目にする仕草から、話を聞きながら時間を気にしているのかとがっかりさせてしまうことがあるからです。余談ですが「赤いスイートピー」という歌にそんな心情が記されておりますね・・・。
もちろん、限られた時間において面接を展開する以上は時間経過や配分を気にしないわけにはいかないのですが、何とも難しいものがあります。カウンセラーにとっての当たり前、クライエントにとっての当たり前に違いがあるのはやむを得ませんが、できる限りに理解のずれを生まないような疎通が大事です。
「矛盾」とは思いの外に人を戸惑わせるものであり、言行一致という言葉もありますが言葉と行いが一致することに人は安心を覚えるのだと思います。
我々が日常的に行っている意思疎通を分析・分解するととても奥深いものがあります。
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