聞き手ファースト
こんばんは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
経験が浅かった時によく指導されたこと。
ソーシャルワーカーの話は長い!君(僕)の話は何を言いたいのか分からない!
言われて「が〜ん」と衝撃を受けました。「そんな、きちんと報告しようとしたのに・・・」
こういう時は、簡潔で分かりやすい報告の型を叩き込んでおくと良いと思います。
順を追って、何でもかんでも話そうとするから、長くなるんですよね。
支援者はクライアントに「面」で関わっている以上、すべてが大事に見えるのも分からなくもありません。
しかし、報告、連絡、相談も「点」で簡潔にしないと、聞く方はしんどいのです。話が長く、複雑になるほどに、頭の中にイメージを描けなくなるからです、
毎回、必ず結論から入るのが最善とは限りませんが、結論から入ると、結論に向かって話が進むのだと分かるので頭の整理がしやすいのは確かです。
例えば、退院支援について主治医へ報告と相談がある場合なら「◯◯さんの自宅退院について、確認したいことがあります」と話の題名を伝えると何の話をされるのかが、すぐにイメージできます。
「ああ、◯◯さんは自宅に退院なのね。それで、私(医師)に何を聞きたいの?」と聞く姿勢ができ上がります。
その際も、「どうしたらいいでしょうか?」とオープンクエスチョンにせず、「自宅で過ごすために◯◯の処置をもっと簡潔にできないでしょうか?」とクローズドクエスチョンにすると、医師も返答がしやすいです。
「結論ファースト」とまではいかなくても、「聞き手ファースト」であれば良いかな。
聞き手に負担にならないようにすれば、話の展開も楽に進むものです。逆に、聞き手に負荷がかかると、相手をイライラさせてしまって、思わぬ「飛び火」で引火する危険もあります。
話を聞いてもらう、話を伝える。
たったこれだけのことなのですが、毎回、すご〜く難しいんですよね。
「君の話は何を言いたいのか分からない!」と叱られたとしても、不必要に落ち込むなかれ。
裏を返せば、「分かりやすく話してくれ」とのリクエストなのだから。まだまだ「聞く余地はある」のだと前向きになりましょう。
大事なのは改善して、ストレスのかかる伝え方をしないことです。改善を継続することです。
「この人と話すのにストレスがかからない」と思ってもらえると、最善です。逆に「この人の話は分かりにくい・・・」と思われないように要注意。
自分の裁量が及ぶ範囲のことなのですから、改善を図るまでです。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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