傾聴と消耗
こんばんは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
本日はこちらの投稿を紹介します。
支援者(援助職)が配置されている機関の機能にもよりますが、多くの相談対応をする場合には特に、これは留意した方が良いです。
相談依頼は、基本、たくさん発生します。その全てに全力で当たれば激しく消耗します。安易に「手を抜く」という意味ではなくて、2回目の面接であれば少しは概要を掴めているでしょうし、時には「聞く」感度を少し下げることも必要です。
教科書的定義を離れて、僕なりに傾聴を定義しますと以下のようになります。
話を聞きながら、クライエントが話した内容を心の中に像(心象)として描きます。
そして、その出来事を自分が追体験するように共感的に理解します。
これは、かなり、心身の体力を消耗します。だから、無制限にできる訳ではありません。
また、苦情とか、そういった攻撃を受けるような場面では純粋な「傾聴」とは違うやり方をとる方が良いです。なぜなら、素手で硬球を受け止めるようなもので相応に痛手を受けます。
また、投稿にあるように中には聞かなくても良い話もあったりします。支援に関係の無い話など、どこまでも枝葉を広げた話を精緻に聞くのは賢明ではありません。
傾聴一辺倒は容易に疲弊し、中には潰れる場合もあるだろうと思います。
自分の感度を最大限に上げる行為なので、見極めが重要です。例えば、潜水で目的地までの往復に間に合わない酸素量で潜るようなことはしないはずです。
特に、新人や経験の浅い支援者を管轄する上司の方は、こういった所のフォローが不可欠ですね。
個人的には、支援を行う上での自己防衛、防御は、その必要性も含めてなるべく早い内に教えると良いと思います。
それから、どの程度の感度で聞くべきか、または、聞かなくて良いかを徐々に覚えていきましょうね。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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