あと何が解決したら前進できそうですか?
こんばんは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
本日はこちらの投稿を紹介します。
「あと何が解決したら前進できそうですか?」
とても素敵な一言です。
解決志向アプローチそのもので、支援の世界でもすぐに使えますね。
解決志向アプローチは教育や部署のマネジメント、いろいろなところに応用が効き、もちろん営業にも応用ができても驚くことはありません。
昔、支援場面で社会資源の提案をした時に、クライエントの顔が「曇る」場面に出くわしたことがありました。
「何が引っかかってますか?」と、その時、僕は聞いてしまっていたと思います。
聞かないで流してしまうよりは良いかもしれませんが、どうしても「引っかかった」に焦点が当てられるので、確かに「断る」などの否定的思考を喚起していたかもしれないと今では思えます。
「あと何が解決すると、この◯◯の手段が役に立つを思えますか?(前進できそうですか)」
こんな風に訊けば良かったのだなと、数年越しに正解を得たような気がします。
支援の世界は、別に売るとか、利益を上げることが目的ではありません。
それでも、前向きに考える分には心は疲れないし、クライエントが望む解決像に近付くためにはあと何が必要かを考えるのはむしろ楽しくもあります。
「面白くなきことを面白く」じゃないけど、少しでも心は軽く、解決を考えられたら幸いです。
それはクライエントにとっても支援者にとっても良いことなのではないかな。
こういう小さな技(実際には大きいけど)を見つけて、実践場面で使えるかもと思うと、ちょっと(いや、かなり)ワクワクするんですよね。
あの時越えられなかった場面を、この技で超えられるかもしれない!
そう思うと、明日もまた頑張ろう!と、思えるのです。

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