集中と脱力
こんにちは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
目を凝らす
じっと見つめる、の意味。
目を凝らす感じで
耳も凝らす(耳を傾ける)。
いわゆる見る、聞くへの集中。
集中も良いように見えて
弱点もある。
集中した分だけ
集中した箇所以外が見えにくくなる。
焦点の解像度を上げようと努めれば
外側が見えなくなるのも当然かもしれない。
目を凝らすと
耳を凝らすと(耳を傾けると)
目も耳も疲れてくる。
ずっと、集中を続けるのは難しいのだ。
何事にも集中し続けるには
限度がある。
疲れるとどうなるだろうか?
今度は「凝らす」こと自体が
できなくなる。
例えるなら
目が疲れすぎて、ぼや〜っとする感じ。
何をしても見えにくい。
見えてはいるのだけれど。
何をしても聞こえにくい。
聞こえてはいるのだけれど。
何を言いたいかと言うと
肩に力が入るとか
頑張るという状態は
ずっとは続けられない。
当たり前のことなのだけれど
忘れがちなこと。
頑張り続けると
頑張ること自体が困難になる。
休む。
それもいいだろう。
休息は不可欠。
もう一つ。
頑張らないで、頑張る感じ。
6割くらいの力なら
ある程度、長い時間は保つ。
6割の力で何ができるだろうか。
ここに二つの考え方があると思う。
一つは
自分の力の平均値を上げるようにすること。
そうすれば
同じ6割でも、遂行する力は確実に上がる。
もっとも、全体の底上げ自体が
とても大変です。
もう一つの考えは
6割だと良い具合に肩の力が抜けるので
思いの外、物事がよく見えるので
凝らさずとも、見える、聞こえる場合がある。
そして、作用する時も
実はそんなに力は必要なかったということに
気付くこともある。
武道で言う所の「理合」のようなものが
言語化は難しいけれど、「有る」と実感します。
これを知るには、ある程度
長めの経験が必要かもしれない。
集中しても同じ時間
集中しなくても同じ時間
集中しないと怠惰のように感じるかもしれないけれど
集中しない=弛緩(脱力)には、思った以上の力があったりする。
集中の力を高めようと思っても良い。
弛緩(脱力)を突き詰めようと思っても良い。
円環みたいなもので
繋がっているので
両者は正反対のようで地続き。
どこかであなたに合うほど良さに辿り着けたら良いですね。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。
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