物語に救われる
こんにちは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
「これ、いいね」と感じた言葉。
どうやら先日の台風で
推定樹齢3000年の「弥生杉」が倒れたようです。
3000年の木
気が遠くなるほど生きてきた木。
何と形容していいか分からないくらいですが
この場合、「神々しさ」が相応しいのかもしれません。
もし、台風が来なかったら
もっと長い月日を、年輪を刻めたかもしれない。
普通に考えたら、「もったいない」と
喪失感を感じてしまいますね。
あるいは「仕方がない」と
思うより他はありません。
けれど、大きな樹が倒れた分だけ
日が差して、別の命が芽吹くと言っておられる。
深いですね。
ついつい樹齢3000年の木ばかりに
目が行ってしまいます。
しかし、言うなれば、この老木も
森の中の一員ということですね。
「木」として見れば残念だけれど
「森」として見れば、必ずしも損失ではない。
こういう逆説的なことって
人生の中でもある。
例えば、一病息災。
例えば、人生の困難。
「何でこういう事が起こるのかな」
そう嘆いてしまう事が残念だけれど、起きてしまう。
望みもしないけれど
向こうから勝手に困難がやってくる。
さながら台風みたいに。
たくさん傷を負うかもしれない。
何かが失われるかもしれない。
しかし、それでもなお、それを通して
人としては大きく成長を遂げる。
少しの人生経験であっても
「それ」が起こりうるのは知っている。
もちろん、困難をいたずらに肯定する訳ではないけれど。
ただ、時にこのように視点を変えると
必ずしも、損失だけとはならないと知れる事が
今後の人生には役に立つかもしれない。
3000年の神々しい木は
そんなことを教えてくれたのかもしれない。
物語(軌跡と、軌跡に対する意味)って大事ですね。
投稿者プロフィール
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