三つ褒めて、一つ叱る

こんにちは。
援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

海外の管理職の話
以下の引用のような話を聞いたことはないでしょうか。

欧州(ドイツとその他の国でも)でも同様だと聞いたことがあります。

『米国では部下を褒めずに叱れば管理職失格』

アメリカ人の上司から、

「この資料はとてもいいよ。君は本当によくやった。君には感謝している。後はここのグラフがもう少し見やすいといいんだけどな」

と言われたら、何と思うだろうか。

日本なら、「すごく褒められた。よかった!」と考えてしまいがちだが、本当のところアメリカ人の上司が言いたいことは最後の一文だけだ。「ここのグラフがもう少し見やすいといいんだけどな」とは、「なんてことだ。このグラフはいますぐ修正しないとダメだ」という意味だととらえても、言い過ぎではない。それに先立つ3つの文は飾りに過ぎない。

逆の立場で、部下が仕上げてきた資料に修正を求める際、あなたなら何と言うだろうか? 「ここ間違っているから直しておいて」などとぶっきらぼうに言おうものなら、あなたはアメリカ人の部下から「感情的で思いやりがなく、非プロフェッショナルな最悪の上司」の烙印を押されるだろう。

アメリカのビジネスの場では、上司が部下に対して、あるいは議論の場で同僚に対して、表立ってネガティブなフィードバックを口に出すのは、実は大変に失礼な態度だと思われるのが常識だ。アメリカ人の上司が部下にダメ出しをする際、まずは部下のよいところを3つ挙げ、相手を十分に褒めてから、ネガティブな内容に入る、というのが常套手段である。そしてネガティブな意見の内容も、非常にソフトでオブラートに包んだ言い方をしなければならない。

引用:東洋経済オンライン

基本的に、感情的になって叱るのはNGなんだとか。

正直、羨ましい、と思いました。
あまり、他所の事情も知らずに安易に受け入れるのも良くないのですが
やはり、羨ましいと思いました。

実際、とても理に適った方法だと思います。

欧米と言うと、もっとズケズケ言うのかと思いきや
もっと洗練されているようです。

僕が管理職だった時、「叱る」「注意する」がとても苦手でした。

例えば、上記の引用文にあるように
「ここ間違っているから直しておいて」とぶっきらぼうに言うなんて
とてもではありませんが言えませんでした。

何故かと言えば
言われた側は絶対にいい気分はしない
「むしろ、感情的なしこりを残してしまう」
そんなことを気にしておりました。

もし自分がそんなことを言われたら

そんな上司を尊敬するだろうか?
心から指示に従おうと思うだろうか?
信頼関係にヒビが入らないだろうか?

自分だったら、どう言われたいか?
どんな言い方だったら、素直に受け入れてくれるだろうか?

それで編み出した言い方は
引用にあるやり方と全く一緒でした。

最初にいくつか褒めて、最後に言いたいこと(指摘)を言う。

あの時は、ビシッと言えない自分が情けなく思えて
そこまで気を遣ってしまう自分が惨めなんじゃないかと思いました。

今頃になって、この記事を見ると
あの時の自分の考えとやり方は正しかったんじゃないか?

そう思うと、少し嬉しくもなりました。

そんなに甘やかしたら、つけあがるんじゃないか。
厳しく言わないと駄目!

これが従来の価値観だと思うのですが
実際、秩序が乱れるようなことはなかったと思います。

大事なのは、メンバーが適切に
気持ちよく仕事をしてくれることではないかと思います。

「こうしろ」と言う訳でもありませんが
思いやりのあるやり方としては、アリじゃないかということで
紹介させていただきます。

よろしければ、お試しください。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。

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