マイクロマネジメント
こんにちは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
管理職じゃなくても、一応知っておくと良い言葉。
マイクロマネジメント。
マイクロマネジメントとは、上司が部下の行動を逐一チェックし、きめ細かく指示する管理スタイルのことで、間違ったマネジメント、コミュニケーション方法です。
(略)
【Google人事トップによるマイクロマネジメントについてのコメント】
- 人はマイクロマネジメントをすることによって、仕事に対する不安を和らげようとしている。
- マイクロマネジメントをすることで、上司は部下を管理できているという錯覚に陥りやすい。
- 上司がマイクロマネジメントを行う理由は、できる”と言っている部下の言葉を信じていないからだ。
つまり、それ自体が間違ったマネジメント方法でありながら、上司は安心感を得るためにマイクロマネジメントを行っていると言えます。
引用:識学総研
みなさんの職場でこのようなマネジメントは行われておりますか?
あるいは、経験したことがありますか?
とても「型」にはめるようなやり方で、聞いているだけで窮屈になります。
「どうして、こんなことが起こるのかな?」と考えてみるともしかしたら、上司は自分の成功体験に縛られていたり、「自分は正しい」と思っていたりするのかもしれません。
マイクロマネジメントという言葉は、数年前に僕は初めて知りました。比較的、知って新しい言葉ではあるけれど、これはやらない方が良いやり方だというのは、直ぐに分かりました。
自分の管理職時代、未熟ながらも意識していたのは、「職員個々が自律性を高めて業務に当たる」ことでした。
自分のやり方、特に、問題への対処の仕方がその人なりに確立していないと、下手すれば毎回、他人から指示を仰がないと対応できなくなる可能性があります。
この「やり方」「問題解決」は、人によって、微妙に異なります。ある程度の考え方の基本はありますが、自分なりのやり方を見出だす過程が大事です。
毎回、「ああしろ、こうしろ」と指示されたら、それに合わせることに頭を消費して、自分で考えることをしなくなります。むしろ、自分で考える力がある人は違和感ばかり覚えて、辛くなるだろうなと思います。
例えば、個別の案件では、「どう対処しようと思っている?」と聞いて、相手に「◯◯しようと考えております」と言ってもらうことが大事です。自分で考え、提案したことなら、通常は意欲的になるからです。
「進捗状況を◯◯の段階で教えてください」「困ったら、直ぐに相談してください」と緩やかに指示するくらいで良いのではないかなと思います。何でも自由にやれる訳ではないけど、最低限の相談と報告はしてもらわねばなりません。
あくまで僕の想像ですが、マイクロマネジメントをする上司は、自分がマイクロマネジメントをしているという自覚をあまり持っていないのではないかと思います。
冷静に考えれば、それが適切ではないと分かりそうですが、やってしまうのは盲目になっているかもしれません。
そんな時は、周囲も気付いて、何かしらの対処を促した方が良いのではないかと思います。だから、部下の側も「マイクロマネジメント」は知っておいて損はないかなと思います。
知識は身を助けます。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 支援者への支援(援助職のためのカウンセリング)2024年12月14日コツコツは最強
- 普段使いのカウンセリング2024年12月13日自分同士で支え合う
- 普段使いのカウンセリング2024年12月12日普段の自分といつものじゃない自分
- 支援者への支援(援助職のためのカウンセリング)2024年12月11日大目に見る=良くない状態の肯定