援助者がクライエントになる時

こんにちは。
援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

MSWだった時の話。
たま〜に、クライエントが同業者という場合があります。

ソーシャルワーカーということだけでなく
ケアマネだったり、医療従事者(医師、看護師)だったり。

意識し過ぎるせいか
不手際がないようにと、減点意識が入り込みます。

基本的に人によって対応を変えるようなことはしません。
それは不自然なことだから。

ただ、何故か「見られているかもしれない」と感じると
妙に、ソワソワする気持ちも湧いたりします。

ちなみに、同業者だからと言って
相手から特別、高い要求をされたことはほとんどないです。

どちらかと言うと、僕が勝手に気にして
独り相撲をしていたことがほとんど。

実際、同業者であっても
自分がクライエントになると
支援者の役割を発揮しようとしてもなかなか難しいと思います。

上記の投稿を見て、ちょっと気持ちが分かります。

僕もクライエント(家族)になった時
言っても仕方がないし、変に何か期待を持たれても困ると思いました。

言うことで何かメリットがあるのかな....?
あまり無いような気がします。

むしろ相手に変な緊張をさせないように
さりげなくアシストするくらいに振る舞えたら良いかな?と
思うくらいでした。

ところで、自分がクライエント(家族)になると
「意外と無力だな」と思うことばかりでした。

家族が心配で不安にもなるし、気も焦るし
冷静なつもりで冷静じゃないから
他の家族を支えようと思っても、それすらほとんどできませんでした。

かつて出会った、同業者がクライエントの事案を思い出しました。
彼らも、こんな気持ちだったのかな。

自分がクライエントになったら
素直にクライエントに徹していようと思いました。

何故なら、自分がクライエントなのだから。
助けを必要としているのは自分なのだから。

こういう経験は一度してみると良いかもしれませんね。
いろんな立場を経験すると、人の気持ちが前よりも
少し分かったような気がします。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市を拠点に普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と支援者への支援(援助職のためのカウンセリング)をご提供しております。

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