敢えて感覚を閉じる

こんにちは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室(青森県八戸市)です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

以前、朝、歯を磨いていると、何故かその日の一日の予定が頭の中に鮮明に描写されて
「◯◯さんへの連絡」などの細かいことまでも、もれなく思い出す...ということがありました。

眠くて、ぼーっとしているはずなのですが、「おはよう」くらいしか口が回らない状態だのですが
頭の中は、自分が思っているよりも「フル回転」なのだと思い知らされます。

大概もれなく、予定を描写する内に、「ちょっと憂鬱」な気分も先取りしてしまいます。

よくよく考えると、脳ってすごいです。
まだ起きてもいないことを、今既に体験したかのように感じて、気分を擬似体験させるのだから。

これを前向きなことに使えないものだろうか、と思わずにいられません。

不安なことって、自分の安全に関わることだから、結構、強力に想起されたりします。
それでも不思議なことに、その不安なことはほとんど起こりません。

あまり現実的に思い込むと、本当に起きちゃうよと誰かから言われた気がしますが
僕の場合、不安なことは軽く想像して、備えた方が落ち着いたりします。

むしろ避けたい場面として、セットすることで、回避できる事が多いような気がします。
そう言えば、「不安の9割は起きない」なんて言いますが、僕はそのとおりだと思います。

大概、杞憂に終わる。
残りの1割は、不可抗力です。

頭の中は、僕の意思が働かなくても、いつも何かを勝手に考え、感じたりします。
頭の中は、常に先取り、まるで強力な感知器のようです。

たまには、意図して遮断しないと、勝手にいろいろなものを感知して
それに対して、いろいろな感情が湧いてくるので、疲れてしまうことがあります。

脳は、仮想世界を作り出す力がある。
とてもすごいのだけれど、時には敢えて「待て」と停止させることも大事なのかもしれませんね。

だって、考える、感じるって、自分が思うよりも疲労するから。

いつからだろうか。
敢えて感覚を遮断するということを覚えたのは。

これも大事なのですよね。
下手な例えですが、蛇口は開くなら、必ず、閉じなければなりません。

開きっぱなしなら、漏れ出るだけ。
それでは良くない。

閉じっぱなしでも、上手くない。
開いて、適度に使って、そして、閉じる。

開きっぱなしなら、「蛇口が壊れた」ようなもの。

そんな訳で、敢えて思考や感覚を閉じる
時には思い切って遮断することも手段として覚えておくと良いですね。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市を拠点に普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と支援者への支援(援助職のためのカウンセリング)をご提供しております。

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