言葉にできない感覚を大切にする理由

こんにちは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室(青森県八戸市)です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

今回は「直感」について。

直感は、『推理・考察などによるのでなく、感覚によって物事をとらえること』という意味です。

「勘」という説明だけで、物事を決められると周りは困ってしまうかもしれません。
また、「勘」で物事を決めてもいいのかな、と心配になる人もいるかもしれません。

個人的には、勘(直感)から紐解くと立派な筋道ができあがる、ということはあると思います。

この意見には賛成です。

自覚的な判断過程は無かったとしても、頭の中で無意識な判断はされている場合もあるからです。

しばしば人に対して「この人は怪しい」「この人は大丈夫」という勘が働く事があります。

それぞれ理由をきちんと説明できないで判断すると、公にはいろいろ問題が生じます。

しかし、そのように勘が働くのであれば、「それはどうして?」と自分に問いかけて、言葉に表してみると良いと思います。

要は、暗黙知が働いていることが考えられるからです。

例えば、詐欺っぽいものについて、たいてい理屈の上では非の打ち所が無かったりします。
(「そう見えるだけ」で実際には、問題が隠れていたりしますが)

表向きの対応も良いのだけれど、何か違和感を覚える。
そんなことってあります。

表に出ている情報だけで判断すれば、事を進めるのが妥当。
しかし、勘が、勘だけが「何かが違う、おかしい」と訴える。

この不協和感は、何とも言えない不快感をもたらします。
だから余計に、勘の訴える内容が際立ちます。

ちょっと話を突っ込んでみたり、判断を保留したり
相手が好まないことをしてみると、正体が露わになる人がおります。

こんな風に分かりやすい人ばかりだとありがたいのだけれど。

あと、話に論理的矛盾があって、それを気にしない人も要注意。
矛盾は嘘に繋がるから。嘘はやはり要注意なのです。

それを意識できないけれど、無意識に掴んで、違和感として頭が心が
警報を鳴らしている場合もあります。

カウンセリングは、普段は言語化していない感情や思いを
対話を通じて、言語化して、確認する取り組みです。

言語化できていないものにこそ、大事な手がかりがあるのはよくあることです。

日頃から、考える前に結論が直感的に湧いた時
「今、どんな無意識の判断が自分の中で展開されたのだろう」と
自分に問うてみるのも良いと思います。

実は、しっかりと、論理的な判断をしていたりします。

そこを紐解いたら、相当な形式知とか経験則が出来上がると思います。
とっても価値あるあなたの中の百科事典みたいなものですね。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市を拠点に普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と支援者への支援(援助職のためのカウンセリング)をご提供しております。

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