それで、どうする?

こんにちは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

問題解決のための思考枠組み(フレームワーク)で『空雨傘』というのがあります。
僕は、ビジネス書で知りました。

概要は以下の通りです。

空:空が曇っている(事実)
雨:雨が降りそうだ(解釈)
傘:傘を持っていくべきだ(行動)

引用:マケフリ

画像引用:https://makefri.jp/work/7517/

初めて見る方はぴんと来ないかもしれませんが、見慣れてくると、結構大事なことを言っていると分かります。

どんな所かと言うと、例えば、事実と解釈を分けることです。意外と、ごちゃ混ぜになることが多いです。

『自分の頑張りが足りないから、仕事で成果が出ない』
『家族の機嫌が悪いのは、自分のせいだ』

適当に考えた例文ですが、事実と解釈が混ざっている例です。事実はそれぞれ『成果が出ていない』『家族の機嫌が悪い』でしかありません。その上で、どんな解釈が成り立つかが大事です。

『成果が出ていない』に対して、「そもそも、そんなに頑張る必要がない分野だ」ということもあれば、「新しく取り組んだ分野だからだ」ということもあります。

その上で、『どう行動するか』です。「そもそも、そんなに頑張る必要がない分野だ」ならば、「撤退する」もあり得ます。「新しく取り組んだ分野だからだ」ならば、「もっと長い目で、焦らずに取り組もう」もあり得ます。

『家族の機嫌が悪い』に対して、自分に何も落ち度がないのなら、相手の問題であって「自分が、家族の不機嫌が気になってしまう」が正しい解釈で、その上でどうしたいかを考えれば良いと思います。

「何かあったの?と聞く(行動)」というのも良いでしょう。あるいは、「あまり関わりたくない」ということもあるでしょうから「そっとしておく(行動)」もアリでしょう。

もし、自分が何かに悩んだり、気になって仕方がない時、セルフカウンセリングのつもりで、「事実→解釈→行動」に当てはめて整理してみると良いと思います。

結構、すっきりする場合もあります。

「行動」が定まらなくて、また、「事実」と「解釈」がごちゃまぜなまま、留まってしまうから、もやもやが続いたりします。

実際、もやもやする状況があるなら、「それに対して、何ができるか」を考えると良いでしょう。自分がその「問題」にどう関与できるかの糸口が見えるだけでも、すっきりしてきます。

結局の所、「どうなると良いのか」の「解決像」が見えると、より良いです。そこに自分が関与できると分かると、半分解決したようなもの。

僕も、頭が混乱した時は、頭が論理的にはならず、事実と解釈がごちゃ混ぜになり、猛烈に不安に陥ります。

そんな時は、「それで、どうする?」と自分に問いかけます。そうすることで、道筋を考え始め、段々と落ち着いてくるからです。

ちなみに「それで、どうする?」は、医療ソーシャルワーカー時代に、数多の困難な場面を切り抜ける時の定石でした。思考停止と繰り返される否定的感情が一番良くないのです。

もっとも、一人ですべてに対処する必要はありません。他者の力を借りて解決を図ることも推奨できます。

自分の「解釈」に確信を持つために、カウンセリングを受けるという「行動」をとるのも、良い選択だと思います。

大丈夫、大丈夫。

あなたにとっての解決像があり、どう行動すると良いかもきっと導き出せるはずです。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市を拠点に普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と支援者への支援(援助職のためのカウンセリング)をご提供しております。

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