隠れた思い
こんにちは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
ぜひ、ご紹介して、共有したいと思った投稿があります。
ちょっと、というより、かなり物騒な言葉ではあります。
しかし、どうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、『何事も、言葉通りとは限らない』ということです。
上記の投稿が上手く見れない人のために、また、ちょっとだけ、言葉を加えて(括弧以外)以下にも記します。
- 『自分の人生に望みがない』と感じている
- 『今の状況に耐えきれない』と感じている
- 『深い苦しみに苛まれている』状態にある
- 『生き続けることに意味を見出せない』状態にある
- 『苦しみが限界に達している』状態にある
- 『唯一、死ぬことだけがこの苦痛から逃れられる術ではないかと感じている』
その苦しさをどう形容して良いか分からない、どう言い表したら良いか分からない。
それ故、知っている言葉として、「その言葉」が出ざるを得ないのだと思います。
例えば、運動をしていて、あまりにも負荷がかかると「死にそ〜(笑)」と言ってしまうことがあると思います。
しかし、本当にそうなっていたり、望んでいる訳ではありません。あくまで比喩的な表現です。
時に、その苦しさを伝える意味での比喩的表現で「その言葉」が出ていることも多々あるだろうと思います。
上記の①から⑥の状態は、本当に辛くて、出来るならその状態から逃れたい、問題が解決して欲しいと切に願っているはずです。
しかし、苦しい時ほど、それしか見えなくなり、視野狭窄に陥ります。だから、絶望感に襲われるのです。
それでも「ずっとそのままである」とは限りません。何かしら変化を起こす力や余地をクライエントは持ち合わせているはずです。クライエントの回復を助けながら、持ち得ている力を確認し、資源を活用して、変化を起こすことは可能です。
アンガーマネジメントでは、「怒りは二次的な感情」だと言います。
怒りの奥に本当の感情があると言われ、具体的には「心配・不安・さみしさ・落ち込み・悲しみ・悔しさ・期待」などは一次的感情です。
ある出来事が、一次的感情を解消し得なかったり、満たされなかったりして、あるいは、却ってそれらが増幅されたことが「怒り」として表出されます。
だから「何に怒っているか」を知るのは、とても大事です。
「その言葉」も同じではないかと僕は思います。
「命を大事にしなさい」「そんなこと言っては駄目」と言ってしまいがちですが、SNS投稿の本文にあるように『相手の思いを受け取るための『聞く』』に重点を置いてはどうかなと思います。
一次感情とともに、「本当は◯◯したい」「◯◯となっていたい」といった解決像(または、ニード)をクライエントと共に描き出せたら、そこに向かって動き出せたら幸いです。
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