子どもが気持ちを伝える力を育む方法とは
こんにちは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
SNSで紹介されていた動画ですが、既に750万ものインプレッションがあるようです。
それだけ人々の関心を引いたのでしょうね。
言っていることがとても優しく、素敵な教え方です。
上記の動画は、幼児の人間関係が場面です。
ある子が、他の子から、何か「された」ようです。それは、その子にとっては、涙を流すような「嫌なこと」だったようです。
教員は優しく言います。「嫌だったね。大丈夫、大丈夫だよ、大丈夫。泣いたら良いよ。」
教員は、まずその子の気持ちを認めて、受け止めています。ここが肝心ですね。言われて、きっと子供も安心すると思います。
そして、それから「あの子に嫌だって、言おう。だって、ほら、泣いているでしょ。あの子は君が嫌だって事、まだ分かっていないんだよ。嫌だって言っておいで。」と。
これも、すごく良い対応ですね。
相手の子を教員から、注意したり、叱ったりするのは簡単です。
しかし、その子は、何かあれば「教員に言う」行動しか、学習できなくなります。
大事なのは、同じような「嫌な場面」が繰り返されないように、そのためには、相手の子に「嫌がっている」ことを知ってもらう必要があります。だから、きちんと自分の気持ちを伝える。それは、「現実に向き合う」という一つの形なのだと思います。
その子と相手の子が、(画面の奥で)対峙しているようです。
教員は、子どもだけに任せきりにしたいで、きちんと必要な声掛けをします。
相手の子の「理解」を助け、その子にも「嫌だって知らせてごらん」と、即時場面で指導しており、ある種のSST(ソーシャルスキルトレーニング)のようです。
これが、良いですね。僕はこの場面に一番感銘を受けました。
最後に「嫌だったら、伝えないといけないよ」と。
その子は、これから同じよう場面に遭遇しても、きちんと嫌だということを相手に伝えられるようになっていくでしょう。
人間関係と意思疎通、ソーシャルスキル(社会生活技能)、今の現実と将来を見越した指導・・・短いやりとりながら、そういったものに満ちた出来事だと思います。
これをさりげなく、自然にしているのが良いですね。
僕も、こんな教育を受けたかったな。もし機会があれば、自分が同じように関わってあげたいと思いました。
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