勤める環境が大事
こんにちは。
援助職のためのカウンセリングの結い心理相談室です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
何度も記事で触れている話題ですが、大事な事なので何度も伝えたくなることがあります。
それは『勤める環境が大事』ということ。
結局、仕事は一日の内、多くの時間を消費する活動であり、職場は多くの時間を過ごす所。その環境が良ければ、心身も安定していられるし、そうでなければ、あたかも針のむしろに座っているような気分になり、心身を害するのは間違いありません。
何だか、ある種の社会実験かのように、結果が出てしまっておりますね。
僕も居宅介護支援事業所や地域包括支援センターに、しばしば営業でお邪魔することがありました。
外部の人間だからこそ感じるのですが、各々の事業所には「特有の雰囲気」があると思います。さながら事業所ごとの「性格」や「色」のようなもの。
おっとりした感じのところもあれば、ピリッとした所、何だか緊張感を感じる所まで多様。
きっと中の人たちの状況の雰囲気の集合体が、匂いとなって表れているのだと思います。もっとも、自分も例外ではありません。僕(当時、MSW)もまた地域の事業所さんから、同じように雰囲気を感じ取られて、判断されていたと思います。
そして、長続きせず、人がすぐ辞めるからには、そこに何かしら理由があるのだと思います。特に、環境因子に問題がないか見直すべきです。
こちらのご指摘も、ごもっともです。
自分がどんな環境だったら、「咲ける」かを、ご自分で自覚できているでしょうか。
何も特別なことではなくて、普通に指導を受けられ、普通に指摘し合えるとか、ハラスメントが無い、仮に起きても是正される土壌がある、利益ばかりを追わない、労務管理が適切にされる、など。
福祉の世界でも、どの領域でもそうだとおもいますが「社会正義」「人権」とか、秩序は大事です。
決して、無理なものを求めているはずではないのですが、たったこれだけが叶わないことが残念ながらあるのだと思います。
確かに、百点満点はなかなか無いと思います。何事も一長一短、表裏一体の側面はあります。たとえ良い面と悪い面が「60:40」だったとしても、ある人によっては、大事にしている価値観を優先して「55:45」と思える環境を採用する場合もあります。
要は、自分にとって合うかどうか。
こうなってくると、探し方、条件合わせが大事だと分かります。残念ながら、すぐに辞めざるを得ない状況が起きてしまったら、より上手に、過去を教訓として、探す力を培うのが良さそうです。
支援のアセスメントでも見る項目ですが、個人因子、環境因子があります。
どちらかだけに偏っても上手くありません。ただ、環境因子がもし軽視されて、個人因子ばかりを強調される風潮があるなら、「環境こそ大事だよ」と言わねばなりません。
援助職も、自分自身と自分自身の環境を客観的にアセスメントしてみましょう。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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