自分の身を守れ(後半)
こんにちは。
援助職のためのカウンセリングの結い心理相談室です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
(前編からの続き)
誰かを責める意図はありませんが、皆さんは就活の面接で、まったく嘘を言わなかったり、厳密には話を盛ったりすることなく、ありのままの事実に基づいて、お話しされた方はどのくらいいるでしょうか。
「採用通知が欲しい」「悪い結果を引きたくない」と思うのが人の常です。そこには多かれ少なかれ、取り繕いが生じます。
それは組織も一緒です。どの業種でも、宣伝広告を見ると、どれも素晴らしいものばかりです。「この商品を買ったら」「ここに就職できたら」きっと良い未来が待っているに違いないと錯覚してしまいます。
しかし、結果はそうではないことを、皆、知っております。
本当の事って、募集する側も、応募する側も、そう簡単には言えません。言えるようになるには、相互にそれなりに関係性が構築できた時でしょうか。
かつて、高齢者施設をクライエントにご紹介する時、「見学時の直感を信じてください」とよく言いました。「ん?」と感じる「違和感」は、結構当たると思います。
就活においても同様だと思います。「ここは何か....」と上手く言語化できなくても、自分の中の警報音が鳴る事があります。理屈は後からついてくる事があります。例えば、「地域的に評判が悪かった」など。
組織と戦う、組織に抵抗するとは、とても勇気のいる事です。
「七つの会議」という映画で、「組織に逆らう事が、こんなに恐かったとは...」という台詞がありますが、そんなものだと思います。
(別に組織に逆らうことを勧めている訳ではありません。どうしても抵抗しないといけない事情に出くわした場合の話です。)
若い内は、特に社会のことも、組織のこともよく分からないので、向き合い方(抵抗)も分からないということはありうると思います。
戦う、抵抗するというのも、相当な労力や犠牲を払います。最初の内は、大きな害を受ける前に、速やかにその組織を離れましょう。自分の危機察知能力を全開にして働かせましょう。
「逃げるが勝ち」という言葉がありますが、速やかに去る(退職する)のが最善だと思います。
もっと、あなたに相応しい組織があるはずです。
以下の投稿も良き教訓になると思います。
まずは、自分の身の安全を確保すること。
安心して、安定して働くには不可欠なことです。
援助職を魚に例えて、池が汚れていたら、魚は弱るだけです。池が汚れているのは魚の責任ではありません。きれいな池に移るという決断が援助職の手にある権利なのであって、それを行使することは正しい事です。
何はともあれ、自分の身を守りましょう。
援助職の皆さんが、数年後も元気で働いていられるように。
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