リカバリ命
こんにちは。
普段使いのミカタ・カウンセリング&支援者のミカタ・カウンセリングの中田雅也です。
個人的にな話ですが
僕は、自分のことを「リカバリ命」の型の人間だと思っております。
どういう意味かと言うと、最短で、あるいは一回で物事を成功させる類の人間ではないということです。
これの意味する所は、器用ではない、臨機応変に長けてはいないという意味です。
きっと、天才肌とか、本当に優秀な人ならば何でも、直ぐに成功を収めるのでしょうね。
僕は、どちらかと言えば、鈍臭い方で、取り敢えずやってみて、それから、何が分からなくて、何が出来ていないのかをやっと知ることができます。
一を聞いて十を知る。
そんな稀人が、いるのかもしれないけれど、自分とは対極だな。
そう思うからこそ、少し憧れたりします。
自分の歩みを振り返って、上手くいかないこと、失敗したことに対して、痛切な後悔や苦しさを感じる程に、「これじゃ、まずい」と感じて、必死に挽回しようとする。
それが、いつもの僕のやり方でもあったのかな。そんな風に思います。
リカバリ(recovery)
取り戻すこと。回復・復旧すること。
どうにも、こんな犠牲を払わないと、そこそこの結果は得られないように思います。
もちろん、最初から失敗しないように、徹底して情報を収集したり、事前に練習を積んだり、できることはあると思います。
ただ、どうしても、一発で成功することが目的だと、気持ちが乗らないのですよね。
(もちろん、場合によりますが。)
結果を出すまでに、いろいろな道を辿ると、「ああ、そうか、これをすると悪い結果が出るのだな」、「助言された内容の意味は、これだったのだな」と腑に落ちる経験がたくさんできます。
こんな道中も、後から振り返ると楽しかったり、充実していたと気付いたりする。
回り道。
人は、回り道を嫌ったりするけど、回り道をする程に、何が必要で、何が不必要なのかの分別がつくようになります。
その経験が、他の事柄にも応用できたりする。
そうなんですよ。失敗はする程に、骨身に染みるから、自然と判断ができるようになるんです。
「これが成長の正体だ」
そう聞くと、「ああ、やっぱりそうだったんだ。僕も感じたこと、間違いなかったんだね」と、何だか嬉しくなりました。
最短ではなかったからこそ、道にどんな危険があるかも、分かったりする。だから、一度うまく行った後も、そうそう失敗したりしない。
結果的に、大きな失敗が少ないのも僕の特徴。つまりは、そういうことなのだ。
身に余る、分不相応な立場をたくさん経験させていただきました。
僕には、とても担えないような役割をたくさん経験させていただきました。本当は、僕よりも優秀で、ふさわしい方がたくさんいるのに、とは、何度も思いました。
自分で言うのも何ですが、比較的若い内に、早い段階で、本来なら、もっと年齢と経験を重ねてから就くべきだった役職を経験させていただきました。
それは、決して僕が優秀だったからではない。そのことは、骨身に染みている。謙遜でも何でもなく。
ただ、失敗をたくさんする程に、たくさん挑んだに過ぎない。本当に、ただそれだけ、狙ったわけでも、意図した訳でもない。
ただ、依頼された事に、断る事すら頭になくて、愚直にやり続けて、失敗を重ねただけ。そして、ある程度、やり抜いただけ。本当に、ただそれだけ。
それだけでも、多くの得難い経験と、勝手ながら、小人たる僕には十分満足できるものが得られました。
ここまで来るために、何が一番大事だったか。
自分に問うなら、こう返答します。
不器用で、鈍くさい僕は、「リカバリ命」だったのだと。本当に、ただそれだけ。
でも、行使するかどうか、行使できたかどうかで、未来は大きく変わっていたのだと思います。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。
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