目から鱗

こんにちは。
普段使いのミカタ・カウンセリング&支援者のミカタ・カウンセリングの中田雅也です。

ある人から『あなたは自分のことを過大評価してないか』と言われたことがあります。

言われた僕は『過大評価って何?』『自分を過大評価ってどういうこと?』『僕は自分のことを過大評価しているの?』と、かなり混乱してしまいました。

この言葉を言われた時の状況は、僕がある『新しい事』に挑んだ時。

失敗を気にして、圧倒的に行動量が不足していた時。

その心は・・・

つまり、たいして経験もなくて、分からないことだらけなのであれば、自分なりにひたすら考えて、行動すれば良いのと。

つまり、必ず失敗するだろうけど、それに対して駄目出しするけど、泥臭くそこから学んで行けと。

つまり、『新しい事』に対して、僕は『何の実績もない』のだから、つまらない見栄や自尊心を持つ方が間違いなのだと。

つまり、最初は特に『上手くいかなくて当然』なのに、『最初から上手くいくかのような勘違いをしている』のだと。

つまり、『どれだけ自分をやれる人間』だと勘違いしているのか。

こういったことを、教えてくれました。

全くそのような自覚がなかったので、最初は頭の中は疑問符だらけでした。しかし、時間が経つほどに、確かに自分はあたかもすぐに結果が出るような錯覚に陥っていたのだと、とてもよく理解できました。

実績のない者が新しい分野で、いきなり結果を残せるはずがありません。余程に才能があったとしても、です。それにも拘らず、『上手くいかなくて、落ち込む』というのは、いささか筋が違うのだと、後から気が付きました。

一般的に、どの道であっても成果を残すには膨大な量の練習、試行錯誤がなされているはずです。しかし、最も多くを費やしているであろう『努力』はひたすら地味な作業の連続で映えません。

誰しもが『実』しか見ません。そにに至るまでどれほどの苦労があったかも知らずに。

僕も、そうだったのでしょうね。

「正直驚いたぜ、あの時とはみちがえる程、成長したな。どんな魔法を使ったんだ。」

「努力。」

「はははは、なるほど。」

HUNTER×HUNTER

漫画の台詞ですが、世の中一般の受け止めもそうかもしれませんね。地味な努力など目に留まらず、誰もが分かりやすい、目に見える変化や成果しかみません。

『あなたは自分を過大評価していますか』と聞かれたら、『いいえ』と答える人が多いのではないでしょうか。

もし、あなたが何かの道に対して励んでいるとしたら、本当に『いいえ』と言い切れるでしょうか。

気付いていない自分を知ることは、不意打ちを受けたような動揺と衝撃があるかもしれませんが、前に進むには不可欠な過程かもしれません。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
あなたのミカタ(味方となり、強みを再確認し、見方を再構成し、やり方を一緒に考える)となって、ソーシャルワーク&カウンセリングを駆使して、あなたの今ここからの歩みをお手伝いします。