リーダーの言葉
こんばんは。
普段使いのミカタ・カウンセリング&支援者のミカタ・カウンセリング 中田雅也です。
沈没船ジョーク。
おそらく、聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
最新版はこんな内容です。
世界各国の人々が乗った豪華客船が沈没しかかっています。しかし、乗客の数に比べて、脱出ボートの数は足りません。したがって、その船の船長は、乗客を海に飛び込ませようとしますが…。さて、船長が各国の人を飛び込ませるために放った言葉とは何でしょう?
アメリカ人に対して・・・「飛び込めばヒーローになれますよ」
ロシア人に対して・・・「海にウォッカのビンが流れていますよ」
イタリア人に対して・・・「海で美女が泳いでいますよ」
フランス人に対して・・・「決して海には飛び込まないで下さい」
イギリス人に対して・・・「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」
ドイツ人に対して・・・「規則ですので海に飛び込んでください」
中国人に対して・・・「おいしい食材(魚)が泳いでますよ」
日本人に対して・・・「みなさんはもう飛び込みましたよ」
韓国人に対して・・・「日本人はもう飛び込みましたよ」
北朝鮮人に対して・・・ 「今が亡命のチャンスです」
関西人に対して・・・「阪神が優勝しましたよ」
Pouch
思わず笑ってしまう内容もありますが、笑えない気持ちにもなってしまいます。
本来、各国の人々の性質を一括りにはできませんが、外からはこのように見られているのでしょう。
日本人の「みなさんはもう飛び込みましたよ」は、少し刺さる感じがします。
なぜならば、そうありたくはないけれど、それで動いてしまう気持ちが少しはあるから。
認めたくない姿がそこにあるから。
昔、職能団体の長をしていた時の話。
組織の運営について、幹部と話をしていた時のこと。
「あなた(僕)は、前例とか慣例とか、そういう誰かのしたことがある安全な方法ばかり考えるよね」
細かい言葉は忘れましたが、意訳するとこんなことを言われました。
要は、無難なことばかり考えて、本当に必要なこと、やるべきことに目を向けていないのではないかと、僕は指摘されたのでした。
その意味をその場では理解出来なくて、少し時間を経て気付きました。
自分では、そんな縮こまった考えをしているつもりがなかったので、少なからず落ち込みまいた。
自分の中に染みついたものの正体を、僕は知らない。
そう気付きました。
また、力のない自分の姿を見るのも辛かったです。
しかし、今なら言えます。
僕の見えている範囲には限りがあり、考えられている範囲も同様、もしかすると的外れなことをしているかもしれない。
だから、もっと気付くべきこと、行動するべきことがあったら教えて欲しい、と。
もし「そんなことでどうする」と言われたら、自分の力量以上のことはできない。
組織のためにも、僕に指摘して、意見を言うのが君の役目だ、と。
半分、開き直りもあります。
それでも、自分を庇う気持ちに駆られると、もっと惨めになります。
考えるべきは、自分のためにではなく、皆には何が最善か、です。
人の上に立つ立場の人(マネージャー、リーダー)の判断は、集団・組織に影響を与えます。
何かの方針を考える時、吟味の結果、たまたま横並びに収まることもあるけれど、もっと「らしさ」「独自性」があった方が人の心には響きます。
「らしさ」「独自性」を打ち出したいけど、恐れが湧いた時
本当にそれは恐るべきなのかを吟味できると良いですね。
自分の中に、失敗を恐れ、無難に収まろうとする習性が潜んでいるかもしれません。
沈没船ジョークの船長はいわばリーダーです。
過酷な場面であることはさておき、行動してもらうためにどんな声掛けが有効かが問われている話です。
リーダーであるあなたが、組織の皆にどんな声かけをすると、皆が前向きに行動してくれるでしょうか。
それを考え続けた数、時間の量に応じて、言葉に重みを増すのではないかな、と思います。

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