悩みを打ち明けるには勇気がいる
題名の通り、悩みを打ち明けるには勇気がいります。
当然のことです。自分の悩みは、誰にでも言えることではなく、弱みでもあるから、ためらったり、慎重になって当然です。
僕自身、悩みを打ち明けるのに、ためらって、考えて、やっとする方なので、クライエントさんからのお申し込みがあるたびに、自分のそんな気持ちを思い起こしながら、お申し込みされた方のお気持ちに想いをはせます。
よく聞く「ねえ、ちょっと聞いてよ」の言葉。
実は、僕はとても羨ましく思えます。こんな風に僕も気軽に言えたなら、と。
こうやって、素直に頼れる、応じてもらえる関係は、とても貴重です。
ちなみに、カウンセリングを申し込まれる方は、なかなか身近な人に簡単に話せないくらいの事柄を抱えてお申し込みされる方がほとんどです。
「こんなことを話して良いのかな」
「話しても、引かないでくださいね」
このような前置きをされるのは、日常茶飯事です。それほど、悩みを打ち明けるには、やはり勇気がいるのだと思います。
相談事に対して「何か言われるのではないか」「厳しいことを言われないか」ということを、やはり潜在的に恐れてしまうのだと思います。
僕が、逆にその立場だったら、確かに同じように警戒するかも知れません。
僕の身内で、医者嫌いがおります。
ちょっとしたことで医者にかかりたくないし、自分で、あるいは、市販薬を使ってでも、自力で治したいと考えるようです。
少しだけ、気持ちはわかります。
僕も、医師にかかるのも、ついでに健康診断の類も嫌いです。なぜならば、何か見つかったら、怖いから、です。
元医療従事者としては、早期発見・早期治療の考えは分かるのですが、その現実に向き合うのはやはり怖いのです。
それでも、何か体の不具合があれば、勇気を振り絞って、受診せざるを得ません。
体のことでさえ、このくらい恐れます。
ましてや、悩みについても、同様なのではないかなと思います。
「心配しなくていいよ」というのは簡単です。しかし、本当に欲しいのは、言葉だけではなくて、クライエントの味方になって接してくれることではないかと思います。
悩みを打ち明けるということには、苦しさの軽減を図ることや、課題に向き合い、何かしら解決に向かいたいというクライエントの意思があります。これをクライエントの側に立って、現実に向き合うことをお手伝いし、時に勇気付けたり、一緒に考えたり、自分だったらどうされたいかを想像しながら、応じていくことが大事だと思います。
「話を聞いて欲しい」
「気持ちを整理したい」
「何かしら解決の糸口が見つかれば」
カウンセリングの始めは、最初はこんな言葉から始まることが多いです。話していく中で、何を求めているかが徐々に明らかになり、「こうしたい」に行き着くことが多いと思います。そうした思考と感情の整理整頓、そして、求めに応じて作戦会議(プランニング)に至ることまで様々です。
貴方のご要望に応じてカウンセリングを進めさせていただきます。そして、何かしらのカウンセリングの収穫をお持ち帰りいただければ幸いです。
来た時よりもホッとしている状態になるためには何が必要でしょうか。よろしければ、こんなことを考えてみてください。
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