切り抜け方は一つではない

こんばんは。

先日、以下のようなSNS投稿を見つけ、大変興味深く拝見しました。

この内容は多くの方に知っていただくことで、多くの人々の精神保健の改善や向上に役立つものと思います。

うつ病になりやすい人は、エネルギーを前借りするように努力を費やし、切り抜けようとします。しかし、しだいに疲労が重なり、努力を高める余力もなくなります。その多くは、その人の最大の価値を置いている場で起こります。

会社員であれば職場だし、学生であれば学校、主婦であれば家庭の場に関することが多いです。そして、その状態が進むと、本来得意なことすらも難しくなってきます。

しかしながら、運悪く、うつ病を「甘えや怠け」「心が弱いからなるもの」と考える人が身近にいる場合、精神がさらに崩壊していくこともあります。少しでも理解していただきたいと。そういう願いがあります。

小瀬古伸幸 nobuyuki koseko

この内容をご覧になって、皆さんは、どのように思われるでしょうか。

僕は個人的に、「とてもよく分かる。かつての自分の状況を言い当てているみたいだ。」と思いました。僕自身の感覚ととても一致します。
(僕自身は燃え尽き症候群が主たる課題で、付随してうつ症状がありました。厳密には双方は違うのですが似ている側面があります。)

太字の箇所が肝心で、『その人の最大の価値を置いている場』で、それは起こります。僕の場合もまさに仕事です。仕事こそ、自分の全てだとすら思っていたので、良くも悪くも「全力投球」以外の方法を知りません。

その全力投球に見合うだけの結果(満足、感謝、承認などの何かしらの報酬)が得られなければ、疲労は癒やされず、努力をする余力も無くなります。

その状態が続くと、引用文にある通り、本来得意なことすら出来なくなります。挽回しようと思って、頑張ろうとするけど、頑張れず、ますます自分に失望する...という悪循環を僕も経験しました。

自分の抱えている内面的な課題(生き方、価値観、感受に関わる深い部分)、「価値を置いている場」で頑張りが求められる、自分の力量を超える難易度のある業務課題の登場、などいくつかの要件が揃って初めてこれらが起き得ると実感します。

また、自分でも「もっと頑張れるのに」と思って「頑張れない」状況にも拘らず、『うつ病を「甘えや怠け」「心が弱いからなるもの」』と周囲に言われると二重に辛かろうと思います。自分を責める自分の声と、外からの他者の声で責められては、逃げ場がありません。

そういう意味では、個人だけでなく、その人の周囲にいる人々にも精神保健の知識や理解があることは重要です。むしろ、特定の人ではなく、社会全般への周知が必要なのだと思います。

投稿者

中田雅也

青森県八戸市。支援者のための、支援者のミカタ(味方) カウンセラー。Click  
元MSW(20年来)。ソーシャルワーク部門管理職、職能団体の長、所属組織の経営幹部を経験。 支援者(援助職、医療従事者、管理者等)への支援が必要と思い至る。
強みを活かして、より良き人生を。全ての人に身近なソーシャルワーク・カウンセリングを。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
あなたのミカタ(味方となり、強みを再確認し、見方を再構成し、やり方を一緒に考える)となって、ソーシャルワーク&カウンセリングを駆使して、あなたの今ここからの歩みをお手伝いします。

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