小さくても有効な作戦
来月、二月には社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士は一月末に国家試験が行われます。
医療系では医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等の国家試験が同じく一月に行われます。
来年度の入職、業務にも影響するので、皆、必死で試験勉強に取り組んでいると思います。
国家試験が相当な真剣勝負であるが故に、少しでも力をつけて、少しでも心身を整えて臨もうとすることでしょう。
時計、鉛筆、消しゴム、などの持ち物、それだけでなく服装、食事、睡眠、試験会場までの行き方等、細かいところにまできっと気を配ると思います。
些細なことですが、少しでも心強さを伴わせるため、僕は時計を、いつも使っている腕時計を持っていきました。
仕事の場面でも、仕事以外の場面でも、十数年に渡って使い続けてきた腕時計。
酸いも甘いも、たくさんの修羅場も一緒に潜り抜けてきた時計。自分の全てを知っている時計。「今日またここで一緒に勝負に臨もう」と個人的に、心強さを感じておりました。
使い慣れた物、それが筆記用具でも、服でも、ほんの僅かでも自分を支え得るのなら、いつもの自分でいることを助けてくれるなら、使い慣れた物を持ち込みたいと思いました。
それ自体が、何か大きな効果を発するかというと、おそらくはそうではないと思います。
ただ、真剣勝負の場でも、いつものルーティンを持ち込むことで、いつも通りの自分でいられるように、隙を作らないようにとの自分自身への配慮です。
もちろん、あまり細かいことを気にしないで平静でいられるなら一番です。しかし、有ることで平静でいられるなら、少しでも、条件を整えるのが賢明だと思います。
いつもの自分でいられるための、一定の形式に則った「ルーティン」は、ある種の「儀式」のようなものです。
それを必要とするか、そうではないか。
どうすれば最も落ち着いていられるか。
これまで潜り抜けた様々な場面を思い出し。最も有効な手段を考え、適切な準備をするのが最善です。
試験において、僕の場合は腕時計が要でした。
人によって、何がその人を支えるかはさまざまです。
試験会場に持ち込める物には限りがありますが、小さくても、有効な作戦を考え、年度末には良き結果を手にしていられるように。
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