HP(ヒットポイント)
こんばんは。
HP(ヒットポイント)と聞いて、何を連想するでしょうか。
初期のゲーム世代の僕としては、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどのロールプレイングゲームを思い出します。
これらの世界で、HP(ヒットポイント)とは、体力、生命力を意味します。
ヒットポイント(hit points)はその言葉の原義からすれば、打撃にどれだけ耐えうるかという頑丈さを示すものである。 しかし多くのゲームではヒットポイントを体力や健康状態も含めたデータとして扱っており、毒や病気、疲労、空腹などによってもヒットポイントを減少させるものもある。
ウィキペディア
もうゲームはやらなくなりましたが、今となっては、面白い考え方だと思います。
ゲームは、概ね、戦闘もので、攻撃して、攻撃を喰らって、戦闘の経験値を積んで、レベルを上げ、徐々に強くなる敵と戦い、最後はラスボスと言われる大敵を倒すというのが王道です。
この攻撃や疲労によって、減少するHP(ヒットポイント)は、ゲームの世界では、宿屋で一泊すると全回復します。それだけで、全回復するなんて、何と羨ましいことでしょう。そう思ってしまいます。
現実はそうではありません。しかし、攻撃や疲労や空腹でHP(ヒットポイント)が減るのは、現実と同じです。
いつだったか、SNSで、あるソーシャルワーカーが、セルフケアなどを行っているけど、仕事での消耗が激しくて「もう限界」と言っておりました。
その人にとってのセルフケアと、セルフケアの中身が、その人のHP(ヒットポイント)をどのくらい回復させるかはその人にしか、数値化できません。
それこそ、ソーシャルワーク的視点に立てば、ソーシャルワーク実践の場が、その人のHP(ヒットポイント)上限値に対して、どのくらい消耗するのか、回復する期間を確保できるのか、守備力を上げるなどの補佐的機能がどのくらいにあるのか、人(ソーシャルワーカー)と環境(就労先、家庭、余暇の場など)がどのくらいに機能しているか、分析しなければなりません。
ドラゴンクエストでは、沼地やバリア領域を移動すると、激しく体力を消耗します。
現実世界でも、激しく体力が消耗する『場』は、確かにあります。物理環境が悪い職場、人間関係の悪い場など。
ゲームの進捗上は起こりにくいですが、主人公のレベルと、敵との明らかな戦闘力の差があると、そもそも勝負になりません。
現実世界だと、経験の浅い者が、難易度の高い業務に挑む時がそれに該当すると思います。
つらつらと、書き連ねましたが、ロールプレイングゲーム、HP(ヒットポイント)に、自分を当てはめてみると、果たして自分がどのくらいの数値なのか、何をすると減るのか、何をすると回復するのかを考えてみるのも一興だと思います。
また、今自分が活動している場は、自分のレベルに相応しいか、HP(ヒットポイント)が減り過ぎていないかを当てはめてみても良いと思います。
これは、自分を客観視すると言う意味においてです。
ゲームでは、いろいろな職業属性が登場し、それぞれ、得意なこと、不得意なことがあります。魔法使いに肉弾戦の期待をすることはありません。体力勝負なら戦士です。
もし、自分や他人に、求めるべきではないことを求めたりしておりませんか。その人の特性に見合った働きを期待するのが当然でしょう。
そして、HP(ヒットポイント)が「0(ゼロ)」になると戦闘不能です。少なくなるのも、心配です。ガソリンじゃないけれども、そこそこ満ちていないと何かあった時に心配です。
こんな風に、考えることもできるのではないかと思いました。
要は、賢く、現実に備えていきましょうということ。
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