役割期待のズレ

こんにちは。

誰でも、他者に対して、役割期待を持っております。

例えば、配偶者は、いつも自分のことを気にかけてくれるべき。

家事や育児も、折半して対応するべき。

(職場の)上司だったら、最低限、指示や指導はしてくれるはず、などです。

ただ、往々にして、この役割期待は、自分の中で意識化されることは多くはないように思います。

そして、ここが肝心ですが、相手と役割認識を共有されていることは、少ないのではないでしょうか。

だから、「してくれるはず」が叶わないと、相手へのイライラ、怒りとなって表出されます。

自分の認識にない役割を求められた側は、急に怒られた、無理なことを要求されたと、思うかもしれません。

互いに、被害者意識を持ち、掛け違えたボタンが解消されないままでいたのならば、それは良いことではありません。

ソーシャルワークの理論で、役割理論というのがあります。

過去に紹介したことがありますが、ユーチューブでとてもわかりやすく解説している動画を見つけたので紹介します。

画像引用:https://youtu.be/ji4TZOmvKeE

用語と用語の意味から、自分の人間関係を振り返ると、何と無くでも分かるのではないでしょうか。

こちら(東洋経済オンライン)にて、「役割期待のズレが、もやもやの正体ではないか」、「自分の役割期待のズレを見直し、対話によってズレを修正する場面」が、漫画で分かりやすく描かれております。

ここで大事なのは、『役割期待のズレ』が有るという認識です。

『あの人、何なの』と怒りをぶつけると、収集がつかなくなりますが、あくまで、互いの認識を擦りわせ、修正すれば、いくらでも対処のしようがあります。

問題はの中心は相手そのものでは無く、互いの認識であって、それはいくらでも修正が可能という前提にあるのが良いと思います。

記事の漫画でも、言われておりますが、『察して』という期待は、どうしても無意識に湧いてしまいます。

時に、それが良からぬ方向に転ぶこともあるので、もし、人の間でのモヤモヤがあったら、どんな期待を抱いているかを、内省してみると良いでしょう。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。

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