潤滑油としての雑談
こんばんは。
仕事をしていて、忙しいほどに雑談をする余裕がなくなることがあります。
この「雑談」が意外と要で、雑談の延長上で「実はこんなこともあってね」と話が広がって、大事な気付きや改善の糸口を見つけることがあります。
業務なのだから、報告すればいいじゃないか。
しかし、固く、権威勾配のある会話では、自由な発想や視点は思いのほか妨げられると思います。だから、雑談ができるゆとりがあるくらいがちょうど良いと僕は思います。
ある時、自分の抱えている案件が多くて、どんな対応をしているのかを伝える余裕もないことがありました。
何だか、疎外感を感じる。
ぽつりと放たれた言葉に、「ああ、立場が変わると、そのように映るのか」と思いました。仕事の性質や組織の雰囲気にもよりますが、何をしているのかが伝わらないと、少人数職場ほどにそう思うかもしれません。
専門職は、組織内にいても、とかく個人事業主的になりがち。自分のケースに関わる連携職員や連携機関とは頻繁に話しても、同僚同士となるとなおざりになることがあったことは否めません。
自分が上司の立場になって思ったこと。
部下もまた上司が何を考えているのか分からないと、不安になったり、訝しんだりするように、上司もまた同じように思っているということ。
特に専門職は、経験を積むほどに自己完結できることが多く、自ずと相談されること減ります。本人に力があるほどに。
しかし、本当につつがなく対処できているのか、上司は、親心という訳ではないけれど心配にもなるのです。そんな時、雑談ができると、雑談の雰囲気から相手の様子が窺えたり、そこから「実は...」と発展していくこともあります。
雑談が多すぎても、締まりがなくなります。
しかし、無いとそれはそれで支障が出ます。
機械の潤滑油も、多すぎず、少なすぎず、うまく稼働するために必要な分量というものがります。
どのくらい必要かは機械によって異なるように、人の性質や職場の性質によって異なると思います。意外と侮れないのが雑談です。
上手く使っていきたいものです。
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