魅力に転じる
こんばんは。
誰だって、無意識に「こうでなければならない」という固定観念を持つものです。
しかし、実はそうでは無かった(他の手段がある)と、ふとしたことから気付くこともあります。
もしかすると、きっかけはその固定観念に反することをせざるを得なかった時かもしれません。そんな時は、正直、嫌な気分になるものです。
僕は十年以上、iphoneを愛用してきました。
初めて使った時から、その設計も性能も画質も音質も、どれもが素晴らしくて、とりこになるほどでした。唯一の弱点は、値段が高いことです。
アンドロイドも高いものはありますが、それと比べてもiphoneは際立って高価です。そして、よく出来た精密機械であるからこそ、趣味だけでなく、仕事でも使うことが出来、段々と手放せないほどに依存度も高くなります。
iphoneのある機種を使い続けて、傷も目立ち、バッテリーの持ちも悪くなり、そろそろ次を考えないといけない段階がやってきました。
高くても同じiphoneに機種交換をするか、それとも身の丈にあってアンドロイドにするか、正直迷いました。長らくiphoneを使い続けてきたので、それ以外を使うことなど想像もできない程でした。
アンドロイドでは、ちょっと・・・と何度思ったことか。
勝手に、失礼なのですが、何か、自分の生活の質が下がるような錯覚にも駆られました。
数ヶ月前、いよいよ寿命かな、と思った時、一大決心をしました。次はiphoneを止めて、比較的に安価なAndroidにしようと。
そうは言いながらも、本当にこれで良かったのかなと何度か思いました。
実際、アンドロイドの機種を使い始めて、どうしても前のiphoneと比べてしまう所があり、最初はイマイチだなとの思いが拭えませんでした。
ただ、使い続けると、iphoneには無い機能があることに気付いたり、値段以上に高性能であることにも気付いていきました。
慣れとは不思議なものです。
最初は嫌々だったのが、だんだんと自分の生活の一部となってきます。むしろ、生活に不可欠な基盤でもあるので、大事に使おうとも思えるのです。
自分でも予想していなかった感覚でした。
そして、今の自分の生活(仕事も含めて)において、今のアンドロイドの機種で十分に事足りて、十分に必要を満たしてくれることに気付きました。
食わず嫌いという言葉がありますが、まさに、アンドロイドも、その機種も使ったこともないのに、嫌っていたのかもしれません。
結局は、その魅力に気付かなかっただけかもしれません。
どのみち、人によって好みも、見解もいろいろだとは思います。
ただ、知らないでいた、知ろうともしなかった対象に、実は大きな魅力があったということが、確かにあったということです。
食わず嫌い、しかし、食べたら予想外に美味しかった。そんな経験も乙なものです。
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