投了
こんばんは。
将棋については門外漢ですが、将棋の「投了」という考えが好きです。
投了とは、囲碁や将棋で、一方が負けを認めて、勝負を途中で終了することです。
投了のタイミング
将棋ポータル
- 詰みが確定した時、対局者同士が詰みに気づいた時
- 必至に対して受けが無い時
- 駒損が激しく逆転の余地が無い時
自らが負けを悟り、「参りました」と宣言するのは、とても美学を感じます。
安易に他の勝負事と比べる訳にも行きませんが、負けとわかっても最後までやり続けることには、時に見苦しさを感じることもあります。
勝負の中には、自棄糞(やけくそ)、物事が自分の思いどおりに運ばなくて、どうにでもなれという気持ちになり、思慮のない乱暴な振る舞いをする(出典:デジタル大辞泉)ようなこともあったりします。
自ら参りましたと言うからには、戦局がきちんと読めている前提があり、また、相手を讃える気持ちも裏返しとして存在すると個人的には感じます。
投了には、詰み(負け)という現実を直視する姿勢があり、それはある意味、心の強さとも言えるでしょう。
『下手くその上級者への道のりは、己が下手さを知りて一歩目』とはスラムダンクの安西監督の言葉。
「できない」ことを素直に認めることが、更なる上達に繋がります。
プロの棋士であっても、どんなに強くても、必ず負けないという保証は無く、強くなっても驕らず、参りましたと言えることは僕にとってはすごいことだと思えます。
参りましたの美学に倣い、何事も謙虚に在りたいものです。
投稿者プロフィール
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