自分の声を聴く
こんにちは。
学生の時も、社会人になってからも、言葉は違っても「己を知ることは大事」とさまざまな場面で教わりました。
それは、ソーシャルワーカーとして、カウンセラーとして、一人の人間として、どの属性であったとしても全てに生きて活かせることです。
やっていたつもりで出来ていなかった、やるほどに奥が深い、そのことを今、噛み締めております。
何を以って「自分の声を聴く」と言えるのか、敢えて詳しい定義は申し上げません。その人にとっての「自分の声を聴く」という事柄の意味と方法があって、それは決して一つではなく、その人が「自分の声を聴いている」と確信を持って言えるのであればそれで良いのだと思います。
僕の場合は、心が何かに追い立てられること無く、確保した時間の時限に気を取られること無く、自分の心の中に湧き上がってくる感覚を自覚することがそれに当たります。その時はできる限り、内容を紙に書くようにしております。
微かに心の中に引っかかっているもの、自分が心地良いと思うこと、僅かでも嫌だと思っていること、こうしたいと思っている等、事柄はいろいろです。
その微かな感覚を掘り下げると、自分がどう進みたいのか、自分がどう在りたいと思っているのかが分かり、考えるよりも先に微かな感覚(自分の声)が、僕自身を導いてくれます。
こうすることで自分でも自覚できていなかった自分の本音が見えてくると分かったのは大きな収穫でした。
ちなみに、焦りや心配など、何かしらの囚われごとがあると、この声は急に聞こえなくなります。不思議なのですが、心の水面が常に凪(水面が穏やかな状態)でないといけないのです。
自分を成長させるために(仕事においても、一人の人間としても)、ひたすら図書や動画を読んで勉強する、いろんな人と触れ合う、さまざまな実践・行動することが全てと思っていたことがありました。(もちろん、偶に振り返ったり、思考もするのですが)しかし、ここ数年来はそれに行き詰まっておりました。
それが、自分の声を聴くようになってから、物事の見え方が少し変わったように思います。どう変わったかを上手く言語化できないのが残念なのですが、いつか改めて言葉で記したいと思います。
敢えて言えば、大脳の働き(覚える・考える)に頼るというよりは、心の働きを全開にするような感じです。
何か違和感を覚えたら、その直感を信じてみる。自分のことを一番わかっているのは、自分ですから。
プレジデント
野球選手でいえば、イチローさんと同じく日米で活躍した松井秀喜さんは、「自分にコントロールできないことは、いっさい考えない。自分にできることだけに集中するだけです」と語っているが、イチローさんも同じ趣旨の言葉を残している。
また有森裕子、高橋尚子ら女子マラソンの五輪メダリストを育てた名伯楽・小出義雄さんも、「ほかの人と比較するんじゃなくて、自分がいまよりも強くなることだけを考えなさい」という指導スタイルだった。
プレジデント
断片的な引用にはなりますが、外側にでは無く内側に目を向けて、心を深く掘り下げることで、自分の行動・実行の質が上がるということを優れたスポーツ選手の中に見出だすことができます。
「自分の心の声を聴く」という経験を、これまでにしたことがない質で行うことができるのが実は楽しくて仕方がありません。
「自分の心の声を聴く」ことは、自分にとってもまだまだ模索、発展途上なのですが、これを更に高めて生きたのならばこれまでにない景色が見えそうな気がする、これを更に高めてカウンセリングを行ったらばより質の良いカウンセリングを提供できそうな気がする、と思えてなりません。
感覚を辛うじて言葉にして伝えているような状態ですが、答えにたどりつくまで続けてみようと思います。
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