人間性
こんばんは。
WBCは準決勝まで駒を進めることができました。
監督、選手、実力、運、いろいろな要素があると思いますが
勝ち進んできたことは大いに評価できることです。
競技スポーツは選手や監督に目が行きがちですが
審判も非常に重要な要素です。
こちら(文春オンライン)にプロ野球の審判を務めた佐々木昌信氏の記事があり
とても興味深く拝見しました。
審判の目から見える試合、試合の作り方が新鮮でした。
中でも、一流とされる選手たちと振る舞いがとても素晴らしく
技能でも一流の方は、人間性もまた一流だと思いました。
どの選手にしても第1打席に、球審に「こんにちは」とか「お願いします」って入ってきますが、大谷翔平選手と松井秀喜選手の2人だけは必ず「〇〇審判、こんにちは」って、苗字を付けてくれます。人間性でしょうね。
文春オンライン
野球をする子どもたちに聞かせたい言葉です。
勝負の世界は、選手にとってもある意味、生き残りをかけた厳しい場面の連続です。
そこでも礼節を忘れないところが素晴らしいです。
ヤクルトのデントナ選手がレフトポールの真上に打球を飛ばしました。レフトポールの真上を打球が通過したと判断した私は、右腕をグルグルと回しました。デントナ選手はダイヤモンドをゆうゆうと1周してホームイン。
そしてリプレー映像がオーロラビジョンに流れました。撮影の角度的なものもあるんでしょうが、それを見る限りではファウルに見えたんです。そうしたら落合監督がダグアウトを出てきました。
「打ったバッターが上手かったから黙っていようと思ったが、あの映像を見せられたら、悪いけど、監督の立場として出てこないわけにはいかない。といって判定をくつがえすわけにもいかないだろ。あとでお前、見せたほうに文句言っておけよ。いいよ、オレ退場になるから。退場のルールって5分だったよな。5分測ってくれ。代理監督はシゲ(森繁和)だ」
落合監督は抗議というより、場を丸く収めるための男気を見せてくれたのです。
文春オンライン
落合氏は監督としてチームとして言うべきは言いつつ、試合を壊さず、
審判をも庇った所がすごいと思いました。
こんな心意気の見せ方もあるのですね。
審判という役割柄、時に恨まれ、時に懐柔の対象になり
難しい立ち位置です。
そんな彼らを敵対視するでもなく、利用するでもなく
彼らの立ち位置に理解を示し、人として敬意を払う
スポーツに垣間見える人間性が伝わってきて
なかなか読み応えのある記事でした。
このような人間に自分もなりたいものだ。
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