バケモノの子
こんばんは。
2015年に公開されたアニメ映画ですが、今頃になってようやく視聴しました。
正確にはテレビ放映されていた時に部分的に見てはいたのですが、通しではまだでした。
感想としては、心に響く名言が盛りだくさんで、
この意味することは何だろうかと考えながら楽しく見させてもらいました。
僕もまた子の親である立場を踏まえて、登場人物たちに深く感情移入できました。
個人的に、いいなと思った言葉をいくつか紹介します。
意味なんててめえで見つけるんだよ!
バケモノの子名言集
僕は指導や教育の場面で、言語化は非常に重要と考えております。
しかし、自分の理解した感覚を言葉に表した時、
その言葉から同じ実態を相手を想像して掴んでいるかというと必ずしもそうではありません。
むしろ、相手にとって、胸に入っていかない言葉だと却って齟齬を生むこともあります。
だから、最終的に「意味は自分で見つけなけれないけない」と思います。
この熊徹がさらっと言ったこの言葉は非常に正鵠を射ていると思います。
胸ん中で剣を握るんだよ!あるだろ、胸ん中の剣が!
バケモノの子名言集
ネタバレになるといけないので踏み込んで言及はしません。
ただ、自分にとって、あなたにとって、何が「胸の中の剣」と言いうるでしょうか。
信念、心の軸、人生の指針、心の支え、真っ直ぐな心・・・色々な答えがあると思います。
人生の中で、いつかこれが自分の「胸の中の剣」だと確信を持てたら良いですね。
人間が胸に闇を宿すことは知っていたが、自分が育てれば大丈夫と考えた。それが今にしてみれば自分の慢心だった、自分の驕りだった。
猪王山の台詞
この言葉もとても響きました。
外側に表出される(言動に表れる)ほどのあからさまな慢心は自覚しやすいものです。
しかし、密かに内に秘めた自信は、本人の中で良いこととして正当化され
良かれと思った事柄でも、時に良くない結果を生むことがあります。
得てして、そのような慢心は失敗して後になって気づくことがほとんどだと思います。
さらっと言っている台詞ですが、非常に高次な心の働きがあっての自省です。
自分自身の経験も相まって、一人で「うんうん」と頷いておりました。
この映画は、どのくらいの年齢層を対象に考えているのだろうと思いました。
子どもが見ても、若者が見ても、親世代が見ても、おそらく面白さを感じると思います。
散りばめられた珠玉の言葉にすぐ気づくこともあれば、やがてこの映画にあった言葉に
個人の経験が追いついて「あれはこういう意味だったか」と気づくこともあると思います。
良書には若いうちからたくさん触れた方が良いと思いますが、良き映画も同様かもしれません。
なかなか良い映画でした。
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