敢えて選んだ道
こんにちは。
徒然草の冒頭は「徒然なるままに、日暮らし、硯にむかひて」
その意味は、
「することもなく手持ちぶさたなのにまかせて、一日中、硯に向かって」
何かに急かされない状態で、心を空っぽにすると、いろいろな事が思い浮かび、
また、感じ取られます。
例えば、こんなこと。
ジュニアは「結局、中卒が1番純粋やねん。結局(皆)出てんねん、高校とか大学とか。俺、信用できるのは中卒だけやもん」と言い切った。
続けて「本気で自分を信用したことがあるやつ、これが中卒やで。中卒は一回自分のことだけを信じ切ったやつが行く道、それが中卒やねん!結局間違っていたけど、1度だけ自分のことを信じ切ったことがある」と説明した。
東スポWEB
千原ジュニア氏が「中卒」について語った内容。
事の是非を論ずる気はありません。
ただ、この言葉だけを切り取って彼の言わんとしたことに思いを馳せると
実は深い話だと思いました。
2021年の学校基本調査によれば、高校への進学率は98.9%。
進学しない決断の背景はさまざま。
家庭の事情、経済的事情、本人の事情、簡単には語れない事情があるでしょう。
『高校ぐらいは出て欲しい』と思うのは世間一般の親の意見ではないでしょうか。
『中卒で社会に出て不利にならないか』との思いも僕が感じる「世間の雰囲気」です。
そして、中卒を決断する当人がそれをひしひし感じるのかもしれません。
いろんな事情があって、しかしそれでも、諦めではなくて
敢えて、その道を選んだのだとしたら
そこに「本気で自分を信用」する行為があるのだと思います。
「敢えて」とは「困難や抵抗を押して意図的に行う」ことです。
程度の差はあっても、本気で自分を信じずしてできないのが、「敢えて」ではないか。
「中卒」を勧める意図ではありません。
ただ、「敢えて」に潜む「本気で自分を信用」する尊さを感じるということです。
こんな心意気を持つ人に出会えたら、全力で応援したくなります。
『1度だけ自分のことを信じ切ったことがある』
僕も言ってみたい台詞です。
実践した者にしか言えない言葉。
実践した者に相応しい言葉。
そこに見える景色を僕も見てみたい。
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