気になる記事
こんにちは。
宮崎日日新聞の記事に非常に気になる内容が載っておりました。
こちら(Yahoo!ニュース)に転載されておりますが『「パワハラ・嫌がらせ」相談最多 宮崎県内「医療・福祉」トップ』というものです。
自分がかつて従事していた業界なのでとても気になりました。
宮崎県内事業所で働く人や雇用主からの相談に応じる県労働委員会に寄せられた本年度の相談件数は、昨年末までで357件に上り、過去2番目に多かった2020年度同期(361件)に近いペースで推移していることが同委員会のまとめで分かった。業種別は医療・福祉が全体の約3割を占めトップ。内容別は「パワハラ・嫌がらせ」が最も多く、退職に関するものが続いた。業種別の1位、内容別の1、2位は、現時点で過去5年間変わっていない実態も明らかになった。
宮崎日日新聞
ウェブ版で見られる内容はここまで、背景分析等までは残念ながら確認できませんでした。朝刊紙だと見られるのかもしれません。
こちら(東洋経済オンライン)の記事によると、題名そのままに『日本の20年後「医療・福祉が最大産業」』とあり、おそらくは現段階で全産業に占める医療・介護の従事者が増えていることも影響しているのかもしれません。ここ八戸市・階上町でもちょっと車で走れば介護系の建物が非常に多いです。
ここからは個人の見解ですが、コロナのことも相まって医療・介護の業界は非常に強い緊張状態にさらされていると思います。自分が医療業界に従事していた時を思い返してもそうだったと思います。また、コロナがなかったとしても、元々、医療や介護を必要とする状態の治療・看護・介護・支援に当たるのは相応の緊張感があります。
ましてや、人手不足の業界であり、労働が過密なのは想像に難くはありません。速やかな業務遂行が求められ、余裕を無くすことは以前より懸念されていたことです。
パワハラの原因や背景は多様なので安易なことは言えませんが、人と人との間ではいろいろなことが起こり得ます。
複数の人が集まって集団になる時、そこに必ず力関係が生じると僕は認識しております。上司から部下へのパワハラもあれば、部下から上司へのハラスメントも珍しくありません。発生原因がよくわからないハラスメントがあるので現場の秩序の維持は非常に大変だと思います。
以前読んだ本で、戦時下において「余裕をなくした大人ほど怖いものはない」という一文があったのを覚えております。心の余裕をなくせば、言動が荒くなるのは避け難いと思います。心の余裕のなさの捌け口が弱い者に当たることが多いのだと思われます。
不穏の芽は突然に起こることもあるかもしれませんが、大抵は何かしらの前触れ・異変のような小さな出来事として生じることが多いように感じます。その小さな火の粉のうちに対処して、本格的な火にならないように現場の秩序を保たれれば最善です。問題は管理者が(構成員の協力も不可欠)それに対処する余裕を持つことができるかが重要です。
医療・福祉業界の求人を偶に見てみると介護業界で「◯◯責任者」として求人を出しているのをしばしば見かけます。自前の組織で人を育てるというのが難しい時代に入っているのだと思います。突然にその組織にやってきて管理をするのも本当に大変だろうなと思います。
もし自分が今も組織で勤めて、管理業務をしていたら、この問題にどう立ち向かえるだろうかと思ってしましました。できることなら、医療・福祉で働く人々には患者・ご利用者のためにその能力を最大限に駆使してもらいたいと思います。また、そのためには個人であれ組織であれ、社会正義(社会生活を行う上で必要な正しい道理)だけは絶対に曲げないで追求して欲しいと思います。
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