人前で上手く話せるために
こんにちは。
「上手く話したい」というのは悩みの種になりやすいと思います。そういったことを鍛錬する機会があまりないことも影響しているかもしれません。そしてどんな場面での会話を想定しているかで備え方も工夫の仕方も千差万別です。今回は人前にうまく話すために重要だと思う内容をごく簡単に二つ挙げたいと思います。
前提 「上手く話す」の定義は人それぞれ
何をもって上手く話せたかといえるかは人それぞれです。例えば、仕事で大勢の前でする説明活動や挨拶などにおいて「緊張しすぎずに無事に話し終える」とか「澱みなく話せてまわりも認めてくれる」とかいろいろです。
ざっくりと主観的部分と客観的部分の「上手く」があると思います。話す側が緊張せずに済んだ、上手く話せたという手応えを持つことができるなどが主観的部分です。また自分の感覚ではなく聞いた人の満足度などの評価がどうだったかが客観的部分です。
個人的経験ですが聴衆・相手の表情や様子から、話に関心があるか否かはすぐにわかります。もちろん全員が関心を持つなどということは基本的にあり得ず、毎回良い反応を得るのは難しいのですが、それでも偶に「心と心が繋がった」と感覚を共有できたと感じられると、とても嬉しくなります。
一、貴方にとっての「人前で上手く話せた」を定義しよう
人前で話す経験(場数)、能力(技術等)はそれぞれなので、一律に同じ水準を求める必要はないと思います。その人にとっての目標設定、到達像が大事だと思います。
最初の内は兎に角、無事に終えればそれでいいと思うかもしれません。慣れてくれば聞き手からの「良かった」と言ってもらいたい、何かしらの評価指標があるなら例えば満足度調査で五段階中、四以上の評価を期待したいとかという設定もあると思います。
ちなみに自分の場合、緊張しすぎると話した時の記憶すら曖昧になるので、自分の滑舌や表情を自覚できるような余裕を持って話して自分で「まあ、これくらいならいいかな」という主観的評価を得られる、聞き手から(研修講師等であれば)「(知的好奇心を刺激されて)面白かった」「わかりやすかった」と言ってもらえるとすごく嬉しいのでその感想が得られれば大成功と定義します。
二、自分がその話を聞く側だったらどう思うかを想像する
意外と忘れがちかもしれませんが聴衆の心境を想像することは大事です。短い話(いわゆるスピーチ)だと話す内容はその場の雰囲気に合わせて考えることが多いと思われます。場の雰囲気を考えて話す内容は自ずと聴衆の心境に思いを馳せていると思うので最低限のなすべき工程は踏んでいると思います。長時間の講義等の場合、話す内容を事前に準備していると思いますが、それを見返してこの内容で聞く人がどんな感想を抱くかを考えると良いでしょう。意外とその感想は外れないと思います。「あの時直しておいて良かった」と思うことは何度もありました。
僕は社会人になるまでは人前で話す機会などほとんどなく、内向的な性格なのでずっと忌避してきました。社会人になってから、嫌でも話さないといけない機会が向こうからやってきました。逃げたくて仕方がなくて、後ろ向きな気持ちで対応すると、いわゆる「スベる」状態を何度か経験して本当に辛かったです。スベッて辛い思いをするくらいなら「上手くいくためにどうすれば良いかを徹底的に考えてやる」と思ったものです。
上記では二つ挙げましたが、自分にとっての勘所をたった一つに言い換えて挙げるなら、「この方々(聴衆)は何を、どう伝えると喜んでくれるかな」だと思います。これは上記の二を軸に、自ずと一の事柄も満たすからです。そうすることで自ずと筋道が整然とし、滑舌も良くなると思います。
ほんの少しでも「上手く行った」と思えて「まあ、機会があったらまたやってもいいかな」と思える感じで閉じられたら最善だと思います。
自分ではなく、相手(誰か)に集中すると良いようです。
投稿者プロフィール
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