話を聞く場

こんばんは。

自己紹介のページでも書いてありますが、僕の前職は医療機関でソーシャルワーカーという医療分野の福祉の相談を担当しておりました。

福祉というと取っ付きにくい印象がありますが、医療機関にかかる患者さんの「生活」に関わる困りごと(問題・課題)への対応です。

よくあるのが退院してからの生活の場や生活の仕方に関する相談です。福祉制度の利用だったり、医療制度の利用だったり、自宅以外の生活の場所を探すことだったり、いろいろです。

そこには家族関係、経済的状態、本人の生活歴、本人の意向、心理状態、色々なものが絡み合うため、とても繊細な作業の連続です。

人ひとりが生きていくって本当に大変だー・・・と何度思ったかわかりません。

「生活」で括ると正直なんでもありで、院内の方針として「どこに相談して良いかわからないこと」もソーシャルワーカーの部署で承っておりました。

しかしながら、「どこに相談して良いかわからない」と来られた方の話を紐解くと結構、重要な事柄があったりします。

『今自分が困っていることは、どんな内容で、どの分野の誰に相談すると良いか』の最初の交通整理が重要です。

また意外と『何か困ったら行政機関へ相談する』という思考回路の方がとても多いです。

ただ行政機関も基本は行政事務を司る仕事が多いため、個別に相談するだけの機能、余裕があるのかとなると厳しい側面があります。

そういったこともあって、こんな困りごとがあるのか、と思うような医療機関の範囲外の困りごともたくさん聞かせてもらいました。今となっては良き経験を積ませていただきました。

ただの雑談だと思っていたら、仕事として本腰を入れないといけない内容だったということは多々あります。

僕がソーシャルワーカーになりたての時代は今よりずっとのんびりしていたので、気軽にふらっと立ち寄ってもらって雑談から始まるということはよくありました。

今思えば、話す側も雑談からだと相手の人となりもわかり、ちょっとずつ本人なりに安心感をもちながら本題を話せたのではないかと思います。

今は、どこもかしこも忙しくて余裕がないので、そんな時代がはるか遠くの昔に感じてしまいます。

ソーシャルワーカーなり、ケアマネジャーなり、行政の担当者なり、誰か個別の担当者がクライエント(相談者)に専任で関わっていたとしても、実は忙しすぎて十分に話を聞くことができていないということはよくあります。

だから、それを補佐する形で話を聞く(傾聴する)人がいても良いのになと思います。

それは決して職域を侵すわけではなく、あくまで助けることができれば支援者にも、クライエントにも良いのではないかと思います。(いわゆるWin-Win)

話を聞くと口にするのは容易いです。しかし、本当に聞く姿勢を作るのは容易ではありません。

聞いてもらえて良かったと感じてもらうには、話の中身だけでなく全身で全霊で受け止めたという証を相手に伝わるように返す必要があり、またお聞きした情報を整理したり、より効果的な解決手段を提示したりと、とても高度な業が求められます。

松田聖子の「赤いスイートピー」の歌に「時計をチラッと見るたび泣きそうな気分になる」とありますが、些細な仕草や振る舞いが場の雰囲気や関係性を損なうこともあったりします。

一対一の場面であれば、まるで踊り(ダンス)かのように、呼吸を合わせることが求められます。また、相手の呼吸を読みながら、相手の話を頭で整理しながら、自分の振る舞いをも客観視しながら、これらを同時に行います。

当事業所(結い心理相談室)はいわゆるフリーランス(自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主)で、カウンセリングも含めた援助技術を個々のご利用者さんに提供しております。

必ずしも専門機関に行かなくても、専門の援助技術を受けることができます。

公的相談機関ではお聞きできる相談内容が限られたりしますが、基本的にどんな事柄でもお聞きいたします。(必要によって適切な機関にお繋ぎすることもあります)

「どこに相談して良いかわからない」ことの交通整理をして解決向かう、そのために活用するカウンセリングでも十分に良いと思います。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
あなたのミカタ(味方となり、強みを再確認し、見方を再構成し、やり方を一緒に考える)となって、ソーシャルワーク&カウンセリングを駆使して、あなたの今ここからの歩みをお手伝いします。

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