気になる台詞
こんにちは。
言葉は時に剣のように刺し、また薬のように癒し、またある時は珠のように光り輝いて見えることがあります。
自分は格言も好きですが、一角を成した人物の会話も好きです。
そこにはある分野を極めた人物でなければ察知しえない、見極められない『何か』があって、常人にはわからない勘所のように思えるからです。
明石家さんまと木村拓哉の会話。
木村「キムタクと呼ばれるの嫌なんですよね」
さんま「なんでや、最高やないか」
木村はうなずきながら、当時のやり取りを回想し、さんまの言葉をなぞった。
「『俺らみたいなもんは自分でやっているように勘違いすることも多いけど、生きているんやない。生かされているねんぞ。キムタクだって、一番呼びやすい名前だからな』って。なるほどなと合点がいって。目だけじゃなくて、体全身からうろこが落ちて。それからは『キムタク』にもスムーズになりましたね」
Yahoo!ニュース(スポーツ報知)
芸能で頂点を極めたような位置にいる人物はこのように考えているのか、と常人にも勉強になる話です。
同じようにはなれないけれども道を極めた人と同じ心持ちで日々の業務に向き合うことはできます。道を極めるたいと思うほどの志はなくても、極めた者と同じ目線で事にあたることはできます。
立川談志とテツandトモの会話。
02年の第2回「M―1グランプリ」決勝で、審査員の談志さんが「お前らはここに出てくるやつじゃないよ。もういいよ。俺ほめてんだぜ」と発言。
(略)
「なんでだろう」が一時ほどウケなくなった時も「何を言ってるんだ。俺がいいと言ってるからいいんです。ほかに何が欲しいんですか? やり続ければいいんです」と。
東スポWEB
このM―1グランプリを自分は当時テレビで偶々、見ておりました。意味がわからなくて、厳しい意見なのかと勘違いして笑いが止まってしましました。
しかしそうではなく、『完成された笑い(芸)なのだから、笑いを審査されてために出てくるのではなくて、堂々と笑い(芸)を世に届けろ』と言っているのかなと、今となっては思います。
また、必ずしも「受け」が大きくなくても、芸事を極めた立川談志が良いと言っているのだから『そのネタは極まっていて完成度が高いのは間違いないのだから疑うな』と言っているのだと思います。
美談として扱われていますが、立川談志にしか見えない至高の域があるのが見え隠れして、自分にはとても興味深かったです。
感じているものの全てを言葉で表現することは難しいです。個人的には言葉にできているのは氷山の一角で、言語化しきれない「感じているもの」の方が大きくて見えずに隠れているのだと思います。
気になる台詞として察知したものの奥にある氷山の本体に思いを馳せると、なかなか面白い掘り出し物に出会えます。
そしてカウンセリングも然り。
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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