座右の銘
こんにちは。
座右の銘とは『常に自分の心にとめておいて、戒めや励ましとする格言』です。
誰しも、誰かの言葉だったり、自分の言葉だったり、何かしら信じるに値すると思ったものを心の中に据えていると思います。
企業経営者の自伝などを読むと、何かしらの言葉を必ず持っているものです。
例えば『失敗は成功のもと』『敵は己の中にあり』など。
先のサッカーワールドカップを見ていると『強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ(フランツ・ベッケンバウアー)』と思わされます。
自分の心の中にどんな言葉が刻まれているかを探るのは楽しいものです。
そして意外とそれは自分自身で気づかず、他者との会話の中で気づいたり、指摘されて自覚することが間々あると思います。
刻まれた言葉は一つではなく、複数あると思います。それらが合わさって一つの大きな大河になるように、その人の価値観や人生観を形成すると思います。
個人的にはニーバーの祈りが好きです。
プロボクサーの村田諒太さんもこの言葉を座右の銘としているそうです。
村田は精神面を重視するボクサーで有名だ。メンタルを鍛えるため、哲学や心理学の本を愛読する。例えばフランクルの「夜と霧」やアドラー研究書の「嫌われる勇気」。彼らの言葉に共通するものを探し、戦いに臨む心の準備に役立てるのだそうだ。
取材の最中にそらんじたのは神学者・ニーバーの言葉。「彼は『ニーバーの祈り』の中で『神よ、変えることのできるものを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものを受け入れる冷静さを与えたまえ。そして、その二つを見極める知恵を下さい』と説いている。アドラーの『課題の分離』も同じ。結局、今自分に何ができるか。今できることをやればいいと解釈している」
東京新聞
二十代の頃にこの言葉に出会いました。
ソーシャルワーカーとしてたくさんの人々と出会い、人生の生々しい困難な場面に関わります。その時に、しっかりと自分の信念を持っていないと太刀打ちできない、また軽々しい人間だったら相手に失礼、全身全霊でクライエントと対峙したいと思って、自分も精神面を重視してきたと思います。
変えられるものを変えるだけの勇気を、彼られないものを受け入れる冷静さを、二つを見極める知恵を。これは自分自身にも言えますが相手(クライエント)にとっても、ソーシャルワークの場面展開にも、カウンセリングにも通じるものがあるかと思います。どこに焦点を当てるか、力の入れどころはいつなのか、どこなのか。
こういった高次な心の働きこそ人間らしさの証しでもあると思います。
あなたはどんな座右の銘をお持ちですか。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。
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