終わりに向かって
こんばんは。
漫画の『アオアシ』が好きでいつも読んでおります。
最新の313話の最後に、作者の小林有吾氏と日本代表の伊東純也選手との対談記事が載っておりました。
個人的に以下の一文が一番印象に残りました。
伊東 漫画はストーリーを最終回まで考えて描いているのですか?
小林 僕は最後を決めていて、最初からブレることなく描いております。成功した漫画は、だいたいそうだと思います。アオアシも最後をちゃんと決めて描いています。
アオアシ313話 対談(ビッグコミックスピリッツ)
単純に凄いなーと思いました。
素人目にも、終わりが定まっていればそこに真っ直ぐ向かうだけ(物語上の紆余曲折はあっても)なのでブレないのだろう、と思いました。
終わりという目標到達に向かって完成していく過程とも言えます。
どうやって最後を決めることができたのだろうか。
どのようにしたら、決めた最後に対して確信を持てるのだろうか。
直感(閃き)と考えて練る作業をどう配分してそれはできたのだろう。
・・・等、いろんなことが気になりました。
個人的な考えですが、作品の最後とはありたい姿であり到達像と言えると思います。朧げながら頭の中に眠るものを言葉(文字)に表して(掘り起こして)、それをひたすら繰り返して原石から宝石へと磨いていくような過程を経るのかな、と想像しました。最後(到達)が明らかになれば後はその過程を細分化して具体化していくことになります。
なんだかコーチング的な考えになってきました。自分の中に眠る目標設定・過程管理の知識がそうさせるのかもしれません。(自分の中に眠っていてふと湧き出す閃きもこれまで蓄積した努力・知識・経験によって作られているのかもしれません。)
そして今、自分が最善だと考えている到達像も、進捗するほどにその姿は更に良い別の到達像に変わるということも、しばしばあるのだと思います。
いずれにせよ、明確な終わりを設けて、長期間にわたって各話の物語を描く作業は凄いなと心から尊敬します。
また、いろんなことに応用なできそうだなと思いました。
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