使えるものはなんでも使う
こんにちは。
先日、八戸市庁に行った時に置いてあったチラシ。(こころの相談窓口ネットワーク相談先一覧:青森県ホームページ)
こころの支援に携わる方々にとっても、支援を受ける立場の方々にとっても、まだ支援を必要とはしていない(クライエントではない)方々等、一般市民にとっても重要な情報です。
例えば生活困窮の制度について、支援の対象になる当事者がその情報を知らないという情報格差が問題にもなっております。
そのため、こころの相談機関一覧が、介護保険並みで市民に浸透すれば心強いだろうなと思いました。
自分は支援対象者(クライアント)を「人と環境」の視点で心理面と社会面の両方を見て、より実際的な生活・生きるという観点からクライエントを援助するソーシャルワーカーです。また心理面に深く携わるカウンセラーでもあります。本当に人を援助しようと思う時にその人自身、心のことも含めつつ、その人の置かれた環境も見ていかないと本当の問題解決や課題対処には行き着かないことが多々あります。
支援の方法にもいろいろありますが、その一つとして社会資源の情報の提供はとても大事です。どの資源が活用できそうか、何を目的にどんな活用の仕方をしていくと良いか、これまでの経過とこれからの道筋に関わる交通整理、クライエントの個別性も考えると対応方法は千差万別です。
一昨日の東奥日報ニュースで『県内の精神科医療機関は初診まで3~4週間待ち』『行政や医療機関、教育機関などが一体となって、悩みを抱える人に手を差し伸べる受け皿の拡充を考える時にきている』との記事がありました。治療的対応も大事ですが、本格的な治療・介入が必要になる前の初期対応やより良い状態を維持する、または不調をもたらしそうな芽を早期に詰んでおくことが大事だと思います。
家族・友人等の私的なネットワーク、勤め先の会社(内外)のネットワーク、医療・福祉・行政等の公的ネットワーク、さまざまな社会制度などの社会資源を各位が能動的に自律的に活用できれば最善です。
いろいろと使える窓口があるんだなと知るところからがまず最初の一歩でしょうか。またよろしければ当事業所のカウンセリングを含めた専門的な対人援助技術を、小さな芽を摘むつもりでお使いいただければ幸いです。心が、社会的に健康か否かではなく、ちょっと引っ掛かっているものに対処したいというくらいの気持ちで活用していただいて全く問題ありません。
当事業所も私的・民間としての社会資源の一つです。使えそうと思っていただけましたら遠慮なくお使いください。どんな感じの事業所かわからず心配ということがございましたらメールかお電話でお気軽にお問合せください。
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