昔のノート
こんばんは。
ずっとではないのですが、10年ほど前に数年間だけ、仕事上の学びのノートをつけていたことがあります。
つけ始めた理由は、仕事のことでとても悩んでいたからです。退職するまで数多の困難に対処してきましたが、「頑張りたいけれども、どう頑張って良いのかがわからず、不全感が強くて、自分が何のためにいるのかがわからずにとても辛い」という特殊な悩みを経験しました。(詳細は書けませんが)
なぜノートをつけようと思ったのかはよくわかりません。学びのノートと言いつつ、自分の心情も含めた振り返りノートでもあり、ただの学びメモだったり、行動記録だったりと何でもありです。
ただ自分で見ていて面白いと思ったのは「困難を打開するためにたくさん学んでいこう」という方向に舵を切っていることです。何を学べば、自分が困っている困難を打開できるのかはこの時はわかってはいませんでした。また、いろんな人に相談しても解決の糸口すら見出せない辛い状態でした。
それでももがいて、知識を得て、今の自分が向かうと良いと思われる到達地点を探すために、ネットからたくさんの情報を得たり、書籍を読んだり、同職種や他職種の話を聞いたり、組織外の学びの場に出たりしていることがノートに記されています。
かれこれ10年以上前の当時20代後の自分の姿です。「どうにもならない」「どう対処して良いかわからない」と思われる困難にどう向き合うかをこの時に学んだのだと思います。
やり遂げたから良かったと言うつもりはありません。さっさとその課題から離れるのも有りだったと思います。ただ、困難を打開するために「とにかくたくさん学ぶ」という対処法を自分の中で確立した時でもありました。
一個人の課題対処の仕方を昔のノートから、個人史を読み解くようにして見出だせました。他愛もない話ではありますが、ここから思うに、全ての人にとって、人生の困難を経て確立された対処の仕方がきっとあるのだろうと思います。それは意外と自覚されていないことで、ある日に思いがけずに気がつくことがあるかもしれません。今の自分のように。
そんな自分の発見は意外と面白いと感じるものかもしれません。自分の知らなかった自分との出会いは、長い間ずっと一緒にいたにも関わらず初めて知ったという不思議な感覚を覚えます。
「今日、僕は僕自身を見つけた」と言っても良いかもしれません。
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