逆説の法則を利用する
こんにちは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
世の中、逆説的な事がたくさんあります。
◯◯しようと思えば思うほど、◯◯が上手くできない。
◯◯を諦めたら、◯◯が動き出した、など。
MSWで退院支援をしていた時
MSW2年目くらいにふと、気が付きました
入院期間を意識して、予定内に意思決定を進めようと思うほどに
力が入るほどに、話がまとまらない。
あまり意識せず、肩に力を入れないほどに
妙に話がトントンと進んでいく事がある。
これは、一体、何の現象なのだろう?
スムーズに進めようと思ったら
スムーズを意識しない方がいい。
そんなバカな。
明確な意思があって、事が進むのではないのか?
しかし、そういう逆説的な事って
確かにあるのです。
ちなみに、逆説とは
一見すると矛盾しているように見えるが、実際には真実を含んでいる表現や考え方のこと。
退院支援に関して言えば
クライエントは、何かを強いられていることを
意識的に、無意識的に敏感に察知することは間々あります。
そんなに急がせるなよ!
逆の立場なら、僕もそう思うかな。
むしろ、クライエント目線で普通に語ってくれた方が
何の抵抗をしようとも思いません。
この現象の一部分しか言い表していないと思うけど
とにかく、何かしら、不思議な力動があるのは確かなようです。
もう一つ例をお示しします。
こちらの投稿から。
「完璧になろう!」「完璧にやろう!」と思うほどに肩に力が入ります。
それで、結局、上手くいかないのが常です。
そうやって、疲弊して、どうにもならなくなって
「自分には完璧にする力はないのだ・・・」と思えた時
ふっと、肩の力が抜けて、これまでできなかった事ができるようになったり
目が行き届かなかった所に気が付いたりします。
「完璧」はなかなか難しいのだけれど
結果的に、前よりは「完璧」に近付けたりします。
その過程で「完璧にはやれない自分」を認めるのは不可欠な過程です。
矛盾するように見えて
それを手放すと、却って事が動き出す事があるのです。
解決構築的な言い方をすれば
上手くいかないのなら、別のやり方を試せ!
みたいなものかな。
理合とか、合気的な、不思議な感覚。
これを上手く説明する言葉を持ち得ないのがもどかしい。
折々に、この逆説の法則が働くので
どうにもならない時には、敢えて逆を試すのもアリです。
これまで気付かなかった事に気付く機会となるかもしれません。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。
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