柔らかいは、強い

こんにちは。
援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

最近、僕が記事の中で繰り返し伝えていたことの一つを
さらっと代弁していた投稿。

本当に、これを若い時の自分に伝えたかった。
何なら、社会人になる前、学生の時にでも知っておきたかった。

逆説的だけれど
あまり早く知ったら、この言葉の意味と価値を理解できなかったかも。

知るためには、最適の時がある。
いくつかの失敗や後悔を経ていれば
その事への注意を向けることができるのだ。

僕は、調子が悪い日は、駄目な日と
そんな自分も駄目なのだと思い込んでいた節がある。

一体、何故、そう思ったのか
何故、そう思い始めたのか、自分でもよく分からない。

いつの間にか、そんな変な思い込みの重荷を背負って
ずっと苦しさの正体も分からずに歩いていたのだ。

いわゆる「真面目な方」に多いのかな。
しかし、冷静に考えれば分かることです。

いつも調子が良いことなどあり得ない。
調子が悪い日なりに、どう対処できるか。

調子のムラが出るのは避けられない。
しかし、その日の自分の力をうまく引き出すと
「そこそこ」の結果は出たりするから不思議。

「そんな日もある。切り替えて」
それで良いのです。ずっと長い間、僕はこれができなかったのです。

やっと手の内に来てくれて、とても嬉しい。

こんなこともありました。

僕は基本、断らないタイプでした。
自分に来た仕事は「機会」なのだと、ずっと思っていたからです。

その姿勢が「当たり」と感じることは
実感としては多かったです。
多分、8割から9割はそうでした。

しかし、残り1割はそうではありませんでした。
「これは断った方が良かった」
そう思う依頼もありました。

「何でも受ける自分」
「断らない主義の自分」
酔いしれていた訳ではないけれど、自分の存在意義と勘違いしていた。

「何でも引き受ける」のは良いようで、良くない。
何故なら、最も難しい、最初の見立ての判断を放棄しているからだ。

ある時、僕を補佐してくれる方が
「これは断らないと駄目だ」と言ってくれて
断った事案がありました。

実際、その時の状況では無理な案件でした。
「断ったらどうなるか」が恐かったのですが
断っても「信頼」を失うことはなかったのです。

「こうでなければいけない」を打破した一つの場面。
こんなこともあるのかと、新鮮な経験でした。

もしかしたら、ずっと勘違いしていたのかもしれない。
こういう経験は、とても貴重でした。

結論。

生き方も、考え方も
とても固かったかな、と思います。

「柳に風」と言いますが
しなやかに流すことも大事。

頭では分かっていたはずで
実は長らく分かっていなかったと後から気付きました。

元来の生真面目さがあるのなら
多少緩くしていても、崩れません。

むしろ柔らかくなって
却って、しっかりするのです。

こういうことに真面目なあなたが
いつか気付ける日が来ると思います。

大丈夫。大丈夫。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。

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