平家物語の影響
僕のちょっとした息抜きは、動画視聴。
スポーツものが多いかな。
サッカー、野球、バスケ。
自分ではまったくやらないけれど、見ていてわくわくする。
とは言っても、最近のものではなくて
ちょっと昔のもの。
90年代、2000年代とか。
バスケは、漫画スラムダンクの影響で
古いNBAの動画を見たりします。
登場人物それぞれにモデルがあるようで
本物を見ると「おーっ!」と一人感動します。
マイケル・ジョーダン等がいたシカゴ・ブルズは
三連覇(スリーピース)を果たしたとか...。
まるで漫画みたいな隆盛です。
しかし、その隆盛も長くは続かないのも常なのだと感じます。
そういうのを見ていると
僕は平家物語の話を思い出します。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂には滅びぬ、ひとえに風の前の塵に同じ。
引用:mnavi
平家でないものは人ではない、と言うほどの隆盛を誇っても
驕る平家はけしからずと、最後は滅びます。
歴史を紐解けば、その源氏も滅び、次の代が起こり...
僕が平家物語を教わったのは中学生の頃でしたが
あの時は、この話の深さを全く理解できませんでした。
なにぶん、幼い時分、若い時分は、目先のことしか考えられません。
長期的視野で物事を見るのはなかなかできることではないと思います。
最後の一文の「どんなに強い者も最後には滅びてしまう
それはまるで風の前に舞う塵と同じである。」は深すぎます...
無常感。
自分の中にもそんな感覚があるから、不思議です。
僕は、作品というのはある程度、自由に解釈して
自分なりにモノにすれば良いと思っております。
平家物語だって。
僕は平家物語から、勝ち、隆盛もあっという間になくなるモノだから
勝ち負けだけではない価値観を追い求めたいと思うようになりました。
勝つとか、隆盛とか、そんな華々しいものに目を奪われるけど
見えていないところに、もっと尊い何かがあるじゃないのかなと
ついつい探してしまいたくなるのです。
それが何なのかを、上手く説明はできないけれど。
スポーツも同じで、ただ勝てば良いとも思えなくて
そこにある美学とか、普通の人間の生き方に還元できる信念とか
そういった精神性をどうしても探してしまうのは、平家物語の影響かな。
そんな訳で、ここ数年は、若い頃に全く見向きもしなかった
日本の古典の魅力にハマっているこの頃です。
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