白と黒の間

こんにちは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室(青森県八戸市)です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

個人的にピンときた言葉。

「教養の力」

これは分かるなあ。
この感覚を言語化できるのがすごい。
もっと知られて欲しい話です。

「教養」という言葉は定義が難しいけれど
『個人の人格や学習に結びついた知識や行い(引用:ウィキペディア)』
とここでは定義します。

決して、学歴があるからとか、ではありません。
決して、学校の成績がいいから、ではありません。
決して、仕事ができるから、ではありません。

もっと、人間の存在、深みに根ざすものです。
だから、誰だって身につけられます。

自分の言行を振り返ったり、洞察したり
人間の人生、哲学、機微など、きっと皆が持っているはず。

多かれ少なかれ、誰もが興味を持ち
考えた事があるはずです。

人間って、とても複雑で、また、とても繊細で
良い所ばかりじゃないけど、悪いところばかりでもない。

理解しがたい所もあれば、理解できる所もあるし
好きな所もあれば、嫌いな所もある。

そんな複雑さが凝縮しております。

だから

◯◯じゃないと駄目!
◯◯だから良い!

なんて単純な物言いはできない。
簡単に分類もできないし、括れない。

誤った二分法、というものがあります。
実際には他にも選択肢があるのに、二つの選択肢だけしか考慮しない状況を指します。

二択は時に偏狭で、「別の道」が存在しないと勘違いさせます。
本当はもっと自由なはずなのに。

普通に考えれば、「すぐに優劣をつける二択」は
考え方が極端でおかしいと分かります。

それを教え、気付かせてくれるのが
教養です。

何年か前に「ぼっち」という言葉が流行りましたね。
僕はあの言葉が嫌いでした。

何で、いつも誰かと連んでいないといけないんだ、と。
内向的な僕には、孤独時間が不可欠だからです。

齋藤孝氏が
孤独は成長のための使命
孤独を肯定的なものに感じるのには教養が必要

と語っていて、僕は大きく頷きました。

確かに、一見して、人によっては好ましくないと感じる価値観があります。

しかし、それは不可欠なものであることが間々あります。
孤独が良い例でしょう。

孤独に自分と向き合う時間がないと
自己は育たないと僕は断言します。

ただ、やはり程度問題があって
人によって耐性の強弱が違ったり
好んだり、嫌ったりします。

それについては、そのとおりです。
どちらかに過度に偏り、そうでないといけない
そうなってはいけないと、過度な二択しかなくなるからおかしくなる。

「嫌われる」だって、そうですよね。
誰にも嫌われず、八方美人でいたら、自分を見失います。

自分を貫けば、誰かには嫌われる覚悟が必要です。
そして、嫌われっぱなしも、よろしくありません。

とかく、白と黒の間には
強弱が複雑な灰色(グレー)がたくさん広がっております。

それを嗅ぎ分け、識別し、使い分けられるのは
教養の力が不可欠ではないかと思います。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。

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