仕事のやりがい

こんにちは。
援助職のためのカウンセリングの結い心理相談室です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

ハッとしたこと。

・・・そうかもしれない、と思いました。

勤めていた時
僕にとってはMSWとしてのやりがいは最優先事項でした。

だから、MSWの仕事ができている時(ミクロ実践)はとてもやりがいがありました。

どんなに大変であっても
やりがいさえあれば、生きていける
そんな状態でした。

その一方、人事異動や所属機関で求められる役割との齟齬があるとまるで「飼い殺し」かのように苦しくて堪りませんでした。

当時、経営幹部からは
ソーシャルワーカーのやりがい云々よりも病院経営や組織側の仕事の方が重要だ!
そう諭された事がありました。

そのように言う気持ちも
今では分からなくありません。

組織に雇われている以上、雇用者の指示に応じるのは当然であり、不本意でもやむを得ません。

近年では、ソーシャルワーカーのキャリアパスがあってMSWのゴールは事務長だとか。

良いか、悪いかはともかく、現場実践だけでなく、組織の運営管理が求められるのは長い目で見れば必然です。

ここは、本当に難しい所。

僕は、確かに給与面とかも大事だったけど「やりがい」比率が強すぎました。

だから、「やりがい」が感じられない時、とても大きな苦しみがありました。

今でこそMSWの求人はたくさんありますが昔はそうではありませんでした。

だからこそ、所属機関にしがみつくしかありませんでした。

・・・ただ、今となっては思うのです。

「やりがい」の提供は所属機関の義務なのか、と。

僕がソーシャルワーク部門の長だった時は部下に対しても、大事にしておりました。

しかし、経営幹部の目線で見た時、それは義務なのかと言われると「考慮はするけど、保証はできかねる」と思いました。

今、個人事業主となって思う事。

「やりがい」は自分で作らなければならない。
「やりがい」は自分で作られる。

組織に頼っている内はどうしても不満が先行しがち。

自分が主体に動けば、そもそも全責任は自分にあるのでそれ自体がやりがいとなります。

「やりがい」は定型化できない。
こうすれば得られる、というものでもない。だからいつだって不充足は生じます。

組織の中で必ずしも「やりがい」が得られなかったら組織の中で業務開発すればいい。
組織の利益になることを前提に。

組織の中で必ずしも「やりがい」が得られなかったら外で活動をすればいい。やれる事はたくさんある。

欲しがるだけでなく
ちょっと自分が動くだけで
景色は一変します。

足りないのは、工夫と行動。

もしやりがいに悩んでいる人がいたら
そうお伝えしたいと思います。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA